第36話 雛との出会い

そして、次に見た夢は雛との出会いの時の事だった。


そこには、俺とティガルの2人?が居た。


『今日も暇だなぁ〜ティガル』


「あぁ、そうだなぁ〜聖樹!」


そう言いながら俺達はいつものように時間を潰していると


「おい!この世界に真核が存在するって本当か?」


と言ってる男と


「ジュマさんをバカにするのか?」


と言う1人の男が居た。


『お前達は何者だ!』


と俺が言うと、ティガルが


「あぁ〜!お前か!

多分俺の知ってる奴より過去か!」


と言って、ティガルが1人の男に握手をしようとしていた。


すると


「気持ちわる!まあ、一応仲良くしてやる!」


と言って、握手はしないものの友好的だった。


そして俺は色々聞こうとすると


「まあ、未来だの過去だのどうでもいい、早く真殻刀か真核がある場所を!」


と言って、やって来ると


「あっ、真殻刀ですか?

それなら、ティガル様に聞いて、今作っております。」


と言う話を聞き、それを見る事になった。


〘俺は動けない〙


そして、色々あったらしく


「おい!ティガルと言う奴!今度この世界に来た時は仲良くしてやる!

よろしくな!」


と言ってきたが


「あぁ〜、結果的に言うと、君が最後にこの世界に来るのは、この世界だと、私と会う前だから、仲良くなる事は出来ても、仲良くは出来ないね!」


と言って、ティガルは話を流していた。


そして、そのティガルと話してる男とは別の男が


「あっ!ジュマさんにコレを貴方に渡すようにと・・・」


と言って、渡してきたのでこれはなんだ?

と思ったが、何も分からなかったので、俺は保管しておくことにした。


そして、ティガルと話して居た男はここから消え、もう1人の男は残った。


「おい、どうしてココに残った?」


そう聞くと、その男は


「俺も分からないが、雛と言う女の子が大事になるらしくて、俺はその子の父親らしい」


と言って意味がわからなかったが、それから3週間後に宗教戦争が始まり、黒髪を殺す戦争が起きた。


それにより逃げて来た女性1人がこの森に身を潜めていた。


そして、その存在に気が付いた男は彼女を助けたらしく、彼女もその男に気があるようだった。


それから2年後、彼らの元に子供が生まれた。

丁度その頃、世界では魔王と呼ぶべき存在が存在していた。


「魔王様!勇者の誕生を知らせる鐘がなりました。

早く勇者を倒しに向かわねグハッ!」


「我は魔王ではない!覇王だ!」


まあ、どちらでも良いのだが、そいつが現れ、世界(森の外)は混乱していた。


「あぁ、この事を言っていたのか!」


その事を発した男は急にこう言い始めた。


「これから、俺は死にに行く、絶対に着いてくるな!」


それに対して、女は


「いや、私はついて行く!」


と言い張り、男は


「仕方ない!多分、ジュマが助けてくれるだろ!」


そう言って、俺に娘を託して


「この娘の名前は雛、未来の父さんが付けた名前らしい、お父さんもこの子から名前を貰うから、楽しみにしときな!


じゃあ、行ってくる!

絶対に助けに来てくれよな!

父さん!」


そう言って、2人は出かけて行くと同時に俺とティガルから記憶が消えて、俺達は雛を拾ったように感じ、この子は絶対に何がなんでも守ろうと言う気になっていた。


そして、それを見た俺は


『これが雛を拾った真実・・・』


そして、俺はその全てを何故か頭の奥深く、絶対に思い出せなさそうな部分にまたしまい込んだ。


『これは悲しすぎる。

でも、絶対に助けてやるからな!カルセド・・・ルビナ』


そして、俺はまた繰り返すように、俺の日本時代の記憶を繰り返していた。

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異世界英草記〜最弱の英雄に憧れて異世界転生したら草でした。〜 織柩メフィラド @mehyirad0215

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