第26話 呪樹、名前を貰って・・・

「ふわぁ〜・・・眠いね!」


と言う呪樹は、色々あり呪樹の復活からなんと3日たっていた。


「呪樹はこれからどうするんだ?」


ジュマが、そう聞くと呪樹はたんたんと


「まずは、名前ちょうだい!

ついでに、私女の子だから!!」


と少し意味のわからない事を言ってきたが、俺はすぐ受け入れて、呪樹に名前を付けることにした。


それから、数時間ジュマは悩んだ。


「俺がジュマだから・・・聖魔?

違うなぁ〜・・・

なら、聖樹という感じでいいのは・・・・

無いな・・・

どうするか?」


とずっと悩んでいると、とあるアニメを思い出した。


「情熱の炎で貴方の心に炎を灯してあげる!ティアルビー」

「高潔なる青き泉、清き心で私を染めなさい!ティアサファイア」

「聡明なる翡翠の癒し!ティアエメラルド」

「ついでの、ティアアゲート」

「「「4人揃って「ドレティア」」」」


『・・・・アレ?俺、このアニメ見た事・・・』


そして、俺は俺の知らないはずの記憶が流れ込んで来た。


それはとある少女の記憶

[おかあさん!!わたしね!おおきくなったらドレティアになりたい!!]

そして、優しい母親の声が聞こえて来た。

[そうね!優希はどのドレティアになりたいの?]

と優しい声が言ってきたので、少女は答えた。

[うん!おかあさん!

わたしね!ティア〇〇〇になりたいの!!]

そして、優しい声は少し驚いた表情をしてこう言った。

[うん?・・・優希?ティア〇〇〇は居ないよ?]

とさとすように話しかけたが、少女(優希ちゃん)は、こう言った。


〘だって、皆それぞれ凄いんだもん!なら、私は皆と違う皆より凄い自分になりたいんだ!!〙


そう言って、俺の知らない記憶は終わった。

そして、次の瞬間、俺は知らない間に言葉を発していた。


「メノウ、瑪瑙は・・・」


と思った瞬間、何故か違うと言う考えのあと、琥珀という文字が頭に浮かんだ・・・


「そう言えば、琥珀って・・・よし!決めた!

呪樹!!名前決まったぞ!」


と言うと、バッ!!と飛び起きて


「やっと?」


と言ってきたので、俺はこう言った。


「お前と俺が今ここにあるのは奇跡から、俺の知らないはずの記憶から秘石もしくは、貴石と宝石の事を言うのを思い出して、お前の名前決めたよ!」


そう言うと、呪樹は少し恥ずかしそうにしながら、こう言った。


「もしかして、ドレティアの事?」


と言ってきたので、俺は頷き


「なんで分かったんだ?」


と聞くと、呪樹は一言


「それ、私の記憶・・・まあいいや!ジュマ!!私の名前、教えて!!」


と言ってきたので、俺は一言


「コハク」


と言うと、呪樹はコハクという名前を噛み締めるように繰り返しその後、確かめるように自己紹介をした。


「ありがとう!ジュマ!!じゃあ、今日から私の名前はコハクだね!」


その瞬間、俺から見て多分初めて、コハクが輝いて見えた。


「あっ、アレ?」


そして、俺は目を擦って確認したが、何も変わっていなかった。


「うん?どうしたの?」


とその時、コハクが言ってきたので、俺はなんでもないと言って、俺はコハクと一緒に皆の居るリビングへ降りて行った。


しかし、この時コハクが変わったのではなく、俺が変わっていた事をまだ知らなかった。

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