第13話昔話 神聖ジュリアナ真王国の真実

この国には、人の王が居ない、いや、王は居るが人の王では無い為

君臨し、民の声を聞くだけの存在だった。


その名を神聖樹ジュリアナと言う名前だった。


彼はこう言った。


「私は人の力を信じる、どうしようも無い時は私が力を貸そう!」


そして、彼は民を見守り続けた。

あの者が現れるまでは・・・・


当時、神聖ジュリアナ聖王国と言う名前の国で世界最強の国家だった。

しかしその最強も地に落ちる、神聖ジュリアナ聖王国にアイツがやって来て、ジュリアナ聖王国の民を殺して回わるまでは


そして、その者は私、ジュリアナに

「神聖樹よ!我に力を与えぬと、この地に住む全ての民を殺すぞ!」

と脅してきた。


そして、神聖樹ジュリアナはその脅しに屈して、その願いを引き受けた。


その時神聖樹の近くに居た5人の臣下が私が願いを叶えるのを辞めるように言ってきた。


「私はどうなってもいい、私は私を慕う者を傷付けられる事が私は一番に嫌う事だ!」


として、神聖樹ジュリアナはヤツに力を渡した。


その力は強力で、内容は


「我に永遠の命と最強の力を」


という物だった。


そして、ジュリアナはその者に力を与えた。


「ワッハッハー!コレで我は最強だ!!」


と言った瞬間、彼は、消え始めていた。


「?これは何だ?神聖樹よ!何をした!!」


と言われたのでこう答えた。


「ああ、お前にもっとも分かりやすいことを言ってあげよう。

私は、お前の願いを叶えると同時に私の臣下の願いも叶えてやった。

臣下の願いは分からないが、それによりお前はこの国から居なくなることになったんだ。」


「ははぁ、何を言う!我は今最強であるぞ!それを居なくさせるだと!!

それはどういう事だ!!」


そう言うと、願いを叶えた臣下が言った。


「私の願いは、お前の居ない世界だ!」


そして、奴は目を見開いた。


「ど、どういう事だ!!」


そして、ジュリアナは笑った。


「ハッハッハ!そういう事か!お前の願いは永遠の命と最強の力だったな!

しかし、臣下の願った願いはこの世界にお前が居ないこと

そして、この願いは両方とも成立させる事が出来る!」


「それはどう言う事だ!」


「これは最も簡単で分かりやすいこと

お前がココとは別の世界で最強の存在となり、永遠の命を持つだけの話だ」


そして、奴はこう言った。


「覚えとけ!我は絶対お前ら絶対に殺してやる!」


そして、奴は消えていった。


しかし、それは今後、始まる最悪の前兆だった。


それから、数年後この地に異界の門が開き異界の者が押し寄せるようになった。


「ヒャッハー!!お前らを殺せば!私はあの方の右腕になれるのだ!!

私に殺される事を誇りに思え!!」


そして、やって来る異界の者達は皆同じようにこんな事を言って、襲って来たと思って対応しようとしたらその者達は息絶え、神聖樹ジュリアナは何もする事が出来なかった。


「私は何故、何も出来ないのだ!」


そう嘆いたジュリアナだったが、臣下の1人がこう言った。


「では、私が貴方の守りたいモノを守りましょう。

私の願いを叶えて頂いてもよろしいでしょうか?」


と言って来たので、願いを叶える事にした。


「この私の願いは、この神聖ジュリアナ聖王国のジュリアナ様を護ることが出来る者を除く全ての民を私の今後作る王国の民に迎える事」


と言った。

次の瞬間、全ての民が消えて行った。


そして、ジュリアナはこう思った。


「やはり、そういう事か!」


そして、ジュリアナは思った。


『やはりあの者は私を裏切るつもりだったのだな!』


しかし、ココで1人だけのこの地に残った者が居た。


「やはり、私は残りましたか・・・」


そこに居たのは、奴を異界に送ったあの臣下だった。


「私は貴方を絶対に護ります。

この命に変えても!!」


そして、彼はもう一度、私の願いを叶えて貰ってもよろしいでしょうか?と神聖樹ジュリアナに言ってきた。

そして、ジュリアナは最後の民となった彼の願いを叶えてやる事にした。


「この私、神聖ジュリアナの臣下、アバロンが願う、神聖ジュリアナ様を傷付ける者、全てを次元、全世界から消し去る力を」


そう願った彼はなんと自力で、次元に穴を開け誰も行ったことのない異界に向かった。


それから数十年の年月が経ち、彼は戻って来た。


「ジュリアナ様、戻って参りました。」


そう言う彼はフラフラでもう立つのがやっとの状態だった。


「お前はどうしてそこまで!!」


そう言うと、彼はこう答えた。


「私は貴方に助けられたのです。

私の命は貴方と共にあります。

嫌と言われても私は貴方と共に在りたいとずっとずっと思っておりました。

もし、幾千年幾万年時を重ねようとも貴方と共に在りたいと少しでも願うのは間違っているのでしょうか?」


と言ってきたので、ジュリアナは泣けない木の姿で心から泣いた。


「そこまで私の事を思ってくれているのか!

では、その願い叶え私の全力を持って叶えよう!」


そして、この時ジュリアナは初めてジュリアナ自身の願いを叶える事にした。


『私は願おう、私を守りしお前がどんな姿になろうともお前と共にある事を』


そして、彼は安らかに命を引き取った。


「何故、私の為にここまで命を張れるのだ!

私はそれに報いることが出来ただろうか!」


そして、神聖ジュリアナは少し間悔やみ、1人で過ごすことになった。

しかし、ココでジュリアナの1人で過ごす日々に終わりがやってきた。


「ジュリアナ様、今此処に我らが戻って参りました。」


そして、ジュリアナが目を覚ますと、目の前に数十人の人々が居た。


「何で戻ってきた!お前達!!」


そう言うと、彼等はこう言った。


「我らは、貴方と在りたいと思っていたしかし、我らに力は無く、彼について行くしかなかったのです。

だが、我らは忘れられなかった。

ジュリアナ様に見守られ、永遠と思えるジュリアナ様を思いをその優しさを

だから、我らは貴方と共に在りたい。

これを望むのは間違っておりましょうか?」


そう言うと彼らは私はまたしても泣けない体で泣かして来た。


「私はこんなに愛されていたのだな!」


そう言うと、彼らは


「「「それは当然です!」」」


と声を合わせて言ってきた。


そして、ジュリアナはこの国の名前を変える事にした。

その名は

〖神聖ジュリアナ真王国〗


その後、その国はこの世界を護る国として君臨する事になった。

そして、神聖樹ジュリアナは、今後またと同じ過ちを犯さないように世界を守る為にジュリアナが信じる者に力を与えた。


ある者は、世界最強の力を

また、ある者は、永遠の命を

また、ある者は、世界最高峰の知識を

また、ある者は、世界最強の守りを


そして、ジュリアナは88人を超える者たちに力を与えそれの代償により力を失い始めていた。


「来てもらって悪い、レゾナント」


「いえ、ジュリアナ様の為ならば」


そして、ジュリアナはレゾナントにこう言った。


「私は力を使い過ぎた。

もう少ししたら、私はこの命を落としてしまうだろう」


そう言うと、レゾナントは泣き出しこう言った。


「いえ、ジュリアナ様は永遠です。」


としかし、私でも分かるようにレゾナントの言うそれは無理だと、もう命が短いのだと、誰から見ても一目瞭然の状態だった。


「私を見ればわかるだろ!それは諦めろ!

言ってはなんだが、十分に私は生きた。」


そう言えるほど長い時間を過ごしたのだと、レゾナントに強く私は死ぬ運命なのだと言った。


しかし彼は私にこう言ってきた。


「では、私の願いを叶えて下さい!!」


そして私は彼の最後のわがままだと、彼の願いを叶えることにした。

しかし、それ到底叶えられるものでは無かった。。


「私の願いは、ジュリアナ様貴方の幸せです。」


と言って来たのでだ!

しかし、それはもう叶ってることなのだ、なのにそう願われてしまっても絶対に叶えられないと私は分かっていた。


「すまん、その願いは叶えられそうに無い」


と言うと、何故ですか?とレゾナントは言ってきた。


「だってな、その願いはお前たちが居る時点で叶ってしまってる。」


と言うと、それでもと言ってきた。

なので、叶えられられないとわかってて叶えてやる事にした。。


しかし、どんなに力を使っても何も起きなかった。


そして、何度目かになると、俺は怒った。


「願いを叶えたぞ!もうコレでわかっただろ!」


と言っても、レゾナントは叶ってないと言い張った。

もう付き合いきれないと私が怒るとレゾナントも怒り出して、私とレゾナント覇喧嘩をした。


そして、私はもう少ししたら亡くなることを理解しているのに、レゾナントは私の願いは叶ってないとまたいい始めた。


なので何度も何度も無理だ無理だと何百何千と繰り返し、そして、その日がやってきてしまう。


今日もいつもの通り民を見ているといつもなら、臣下しかココに来ないのに、その日は、臣下以外の子どもが2人来た。


『これは面白い』


そう思ったジュリアナは、最後の力をこのモノ達に与える事にした。


男の方は

「俺の願いは、誰もが飢えることの無い力を」

と願い


女の方は

「私の願いは、私の身近な人を守れる力を」


と言う願いを伝えてきた。


そして私はこの者たちなら彼を救ってくれるだろうと思って願いを聞くことにした。


そして私はこう言った。


『お前達の他者を慈しみ助けたいと願う願い聞き届けた。


これが私の最後の力だ・・・・


制限が掛かるがお前達の豪胆を見た。


その願い叶えてやろう!』


そして、聖樹ジュリアナは2つの木の実を彼らに与えた。

しかしそれは分かり易く言うなら私の最後の力を使った最高のスキルになっていた。


そして2人はこう言い放った。


「「これは!!」」


そして、2人はそれぞれ私の最後の力を込めた木の実を食べ、この世界では最後になる彼らの願いにそった髪になれる力与えた。


しかしそこに、それを見かけた、レゾナントはこう言い放った。


「やはり最後まで我らの為に・・・

今度はジュリアナ様がジュリアナ様の幸せの為にジュリアナ様の力を願いをその為だけに使って下さい

私は貴方がこの地に戻るまでこの地を守り抜くと誓います。」


そう言って、崩れて行く私の体を泣きながら見ていた。


『そういう事か・・・

なんて優しい子だったんだ・・・

今度はお前達と同じように人を思って涙出来る身体に!』


そして、神聖樹ジュリアナは植物としての生涯を終えた。

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