ばっちいと黒歴史

甘月鈴音

第1話 その1

こちら黒歴史です。が、少し汚い話が含まれます。

オブラートに書くつもりではありますが、もしも、苦手な方や、お食事の方は、引き返した方がいいかもしれません。


✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣

その1


──七草粥。

正月で食べ過ぎ、疲れた胃腸を回復させる食べ物。邪気を払うといわれ、無病息災を祈って1月7日に七草粥を食べるのが日本の風習。


セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ。


その柔らかく白い粥は子供ころから、なぜかわたしは好きだった。

年に一回しか食べられない特別感が、あったからかもしれません。


そんな七草粥ですが、わたしは小学校のころ、間違って覚えていたのです。


ええ、そんな食べ物があった日には罰ゲーム。いえいえ、そんな生半可な物ではありません。

虐めっと言ってもいいでしょう。


ある日の1月7日。小学4年生のわたしは、まな板でトントンと七草を切る母の背後で、待ち切れないように、そわそわしていました。


「お母さん、まだ」

「もうちょっと待ってなさい」

「早く〜。七糞粥食べたい」


お気づきでしょうか。

糞です。七糞粥。


七種類の糞が入った粥。


「……………………」


だから、言ったじゃないですか。汚い話ですよっと。

マジで、ずっとそう思ってましたし、ええ、まあ、まあ、友達にも言ってました。


「わたし、七糞粥、食べたよ〜」


なんて………。


食えるかぁ!!!!


7つの糞だよ。人間、猫、犬とか?

病原菌だらけだろう。ってか、煮たら余計に臭い………。いやいやいや。想像するな気持ち悪くなる。


だから汚いお話なんです。

激しくゴメンナサイ。子供のころのお話です。許してやってあげてください。

小話の黒歴史でした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る