ばっちいと黒歴史
甘月鈴音
第1話 その1
こちら黒歴史です。が、少し汚い話が含まれます。
オブラートに書くつもりではありますが、もしも、苦手な方や、お食事の方は、引き返した方がいいかもしれません。
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その1
──七草粥。
正月で食べ過ぎ、疲れた胃腸を回復させる食べ物。邪気を払うといわれ、無病息災を祈って1月7日に七草粥を食べるのが日本の風習。
セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ。
その柔らかく白い粥は子供ころから、なぜかわたしは好きだった。
年に一回しか食べられない特別感が、あったからかもしれません。
そんな七草粥ですが、わたしは小学校のころ、間違って覚えていたのです。
ええ、そんな食べ物があった日には罰ゲーム。いえいえ、そんな生半可な物ではありません。
虐めっと言ってもいいでしょう。
ある日の1月7日。小学4年生のわたしは、まな板でトントンと七草を切る母の背後で、待ち切れないように、そわそわしていました。
「お母さん、まだ」
「もうちょっと待ってなさい」
「早く〜。七糞粥食べたい」
お気づきでしょうか。
糞です。七糞粥。
七種類の糞が入った粥。
「……………………」
だから、言ったじゃないですか。汚い話ですよっと。
マジで、ずっとそう思ってましたし、ええ、まあ、まあ、友達にも言ってました。
「わたし、七糞粥、食べたよ〜」
なんて………。
食えるかぁ!!!!
7つの糞だよ。人間、猫、犬とか?
病原菌だらけだろう。ってか、煮たら余計に臭い………。いやいやいや。想像するな気持ち悪くなる。
だから汚いお話なんです。
激しくゴメンナサイ。子供のころのお話です。許してやってあげてください。
小話の黒歴史でした。
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