恐ろしい発想に瞠目する。遠い未来には起こり得る諍いの記録は、一体何者によって検証されるのか。作者の持つ柔らかな表現は、今作一つもない。その硬質な筆致に痺れるのである。 深読みをする勿れ、それは直ぐ地続きにあること。