第2話若い男性の皆さんへ

第1話では女性の批判をしました。そうなりましたらもちろん、男性への批判も考慮しなければなりません。もっともな事です。女性だけ批判して男性は批判しないと言うのは公平性に欠けますし不平等です。


私は通勤に電車を使います。今の時期は学校も春休みが終わり、新学期の始まりでしょうか。新しい環境に期待と不安を持って新生活を始める方も多いと思います。そこで思うところが有るので書かせていただきたいと思います。


どの男性も同じ髪型なのです。前髪でおでこを隠したヘアスタイル、マッシュヘアとでも言うのでしょうか。似合う似合わない関係なしでみんな同じ髪型。特に若い男性は顕著です。はっきり言って気持ち悪いです。似合っているならまだしも全然似合っていません。前髪を無理くり前に持ってきているので不自然な髪型です。そして全身黒のファッションに何故かナイキの白のエアフォース1。靴だけ白に外します。それが制服のようで気味が悪いです。私の高校生の頃は様々なファッションと髪型でした。コムデギャルソンやヨージヤマモトを着る、アメカジにこだわってヴィンテージ古着を買い漁る、様々な個性がありました。ところが今ではみんな横並び。同じ髪型同じ服。似合いもしないのに。Z世代?しゃらくさい。ダサいものはダサい。韓流が流行っているから?なおさら気持ち悪いです。韓国についても言いたい事があるのですがまた次の機会にしましょう。


そして若者、Z世代はもやしのように線が細い。胸板も薄い。変に中性的なものになるのでなおさら気持ちが悪い。肉体を鍛えろ。男らしくなれ。


こんな事が有りました。私はジムでベンチプレスをするのが好きでマックスは130キロですが、無理はせずに100キロでセットしてトレーニングをします。するとそれを見ていたキノコみたいな頭をした若い男性が空いたベンチプレスに座りました。前髪を下ろした気持ち悪い髪型をしたモヤシみたいな若者です。友人と来ていたのですが私は何気なくプロテインを飲みながらそれを見物していました。するとそのモヤシな若者が100キロをセットしたのです!驚きました。大丈夫だろうかと心配しましたが友人が補助をするだろうと思って様子を見ていました。モヤシ若者は私を意識していたのか、友人にこう言いました。


「今日はベンチ100しとくわ」


その言葉には失笑しました。明らかに見物している私への当てつけです。私は面白いものが見れるかもしれないと側で見物していました。到底そのモヤシ若者が100キロを上げれるとは思えなかったからです。友人が補助についてモヤシがベンチプレスを始めました。ラック、バーベルを掛ける所からバーが離れました。おや、このモヤシはなかなかやるかもしれない、と思った刹那、モヤシの悲鳴がジムに響きました。言わずもなが、100キロに耐え切れず、押しつぶされたのです。補助の友人にももちろん100キロを支える力など無く、モヤシは悲鳴をあげ続けました。ジムのトレーナーが来るまでその滑稽な情景をジムの利用者は眺めていたのでした。不思議な事にモヤシを助けようなどと思った人は私を含めて1人も居なかったのでした。助けられたモヤシはこう言いました。


「今日は体調がイマイチだった」


私は飲んでいたプロテインを吹き出しそうになりました。言い訳にもなっていない、情けない言葉でした。ベンチプレスをする顔馴染みの人が私に話しかけてきました。


「なんで若いのが潰れた時に助けようとしなかったんだ」


私はこう答えました。


「できもしない事で恥をかくのも若者の経験だと思いました」


その人も笑い出して俺も同じだよ、と言いました。別にベンチプレスで100キロを上げる事が凄いとは思いません。でも自分の実力を把握していないモヤシはこの後ジムには来れないでしょうな、あんな醜態を晒したのですから。


若い男性諸君、マッチョになれとは言わない。せめて彼女を軽々と抱き上げるくらいの筋肉はつけておきなさい、という事で今回はここまでにしておきます。

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