『響き煌めく境界線』を訪ねて

藤野 悠人

序文

 どうも皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんは、お疲れ様です。藤野悠人です。


 このページは、去る2024年2月22日~25日に開催されました、アーティストグループ「-間-」の展示会『響く煌めく境界線』の感想を書くために作成したページです。


 本記事作成に際し、Xでフォローさせていただいている人形作家の猪瀬いのせ 暖基はるき氏に許可を頂きました。


 猪瀬氏、本当にありがとうございます。


 さて、このページでは、『響き煌めく境界線』の展示会場にて、私が感じたことをつらつらと書き連ねていきます。純度100パーセントの私の感覚と、素人丸出しの解釈を交えて。


 アートとは無縁の素人目線による感想にはなりますが、どうぞ平にご容赦くださいませ。


―――


【空間の妙】

 まず、『響き煌めく境界線』が開催された環境を説明します。


 会場は東京都・神楽坂にある「√K Contemporary」という建物の地下一階。コンクリート打ちっぱなし、天井には配管も剥き出しという現代的な空間に、3名のアーティストが設置した作品が鎮座している空間です。


 本展示会の表現形式は、インスタレーションと呼ばれる空間芸術のひとつだそうです。「インスタレーション(英:installation)」とは、本来は「設置」を意味する芸術用語だそうです(すべて、X Space で猪瀬氏から教えていただきました)。


 現代アートとしての人形、『蟲筆ちゅうひつ』と称される人ではない生物によって書かれた写経、空間を振動させる般若心経はボーカロイドの初音ミク。


 仏教的なモチーフが取り入れられ、日本人ならば馴染みのあるそれらを表現しているのが、デジタルの技術を用いて創作され、更にそれらが収まっているのは畳敷きの仏間ではなく、現代建築の建物の地下。


 これらは、いわば「見覚えもあり、親近感も覚えるモチーフが現代的な解釈のもと表現され、あり得ないはずの場所に収められている」という状態だと感じました。


 不思議な感覚ですが、まさに「三次元の世界にいながら、0と1で構成された電子の海の世界」を体感しているような、実に形容しがたいものでした。


 この空間の妙とでもいうべきものが、ひとつの場所で混在し、共鳴し、展示の中に足を踏み入れた自分をも飲み込もうとしているような、まったく新しい世界との接触でした。


 気分はまさに、未知との遭遇。


 以降のページでは、拙筆せっぴつながら展示されていた作品それぞれについて、私が感じたことを素直に、かつ出来るだけ正確に書いていきます。


 どうぞ、よろしくお願いいたします。

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