ヒマリとルナ



「私が来たら、みんな静まり返るんだよ?残った私だけひとりぼっち。みんな、私のことが嫌いなんだよ………」


ルナは全然暗くなんかないよ?月がいなきゃ、夜の唯一の光がなくなって、闇夜になっちゃうんだから!」


「光って言っても、私の光じゃないもん。全部、太陽ヒマリの光で私が照らされているだけだよ」


「ううん。月がいなきゃ、私の役目もお預けだよ。もしも月がやめるなら、私も太陽をやめる!」


「それは絶対ダメだよ太陽。太陽のおかげで、みんなが朝、気持ちよく起きられているんだら………」


「眠る月と、起こす太陽がいなきゃ、この世界は成り立たないんだよ!だから、私は月が必要なの!」



太陽の言葉に、はっと目が覚めた。



「………そうだよね。私たち二人で、最強なんだもんね!」


「うん!私が月を照らすから、月はその光でみんなを笑顔にしてね!」


「太陽、本当にありがとう」


「こちらこそだよ、月」
















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