思ってたんと違う話
仮面の兎
001 ヒマリとルナ
ヒマリはとても明るかった。
彼女の明るさと存在感に、いつもみんなが元気をもらっていた。
でも、ルナは違かった。
ルナは物静かだった。
だからルナがいると、自然とみんなが気力を失くしたように静まり返っていった。
そして、ルナに代わりひまりが来たら、元々そうだったように活気づいていく。
そんなヒマリを脇から見ていたルナにとって、その光景はとてつもなくつらかった。
別に、そんなつもりはないのに。
私がいるときだって、みんな元気に笑いあって欲しいのに………。
ルナは段々と、自分にあった少しの光が薄れていった。
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