H章:何故倒された魔物はお金を落とすのか

登場人物紹介(H)

■綾崎シズク

 本作の主人公。2001年東京生まれの生粋の21世紀人の23歳。容姿には比較的恵まれている方であるもの女っ気がなく、化粧もせず服は同じ物を下着含めて平気で1週間着続けるダメ人間。風呂にも言われないと入らない。


 港区の某大学院の物理学研究室に所属し、日夜どうでもいい研究をやり始めては飽きてやめる。最後までやり通して論文にまとめれば確実にイグノーベル賞を毎年授賞できるのにと周りからは呆れられていた。


 本物の天才である双子の姉、綾崎シズカのノーベル物理学賞受賞式典の帰り、幼馴染の馬喰リクと共に乗り合わせた飛行機が墜落。異世界転生を果たすことになる。


 類まれなる生前の功績(判断基準は不明)によって全知チートを与えられかけるが「そんな物いらない」と拒否。転成担当者をドン引きさせるまるで使えないチート能力を手に、自力で異世界の不思議を解き明かすための冒険をはじめる。



■馬喰リク

 主人公シズクの幼馴染で同い年。元の世界では小太りの平均以下外見だったが、転生時にイケメン化を求めたことでによりいかにもな異世界系二枚目主人公顔に生まれ変わる。


 シズクと同じ研究室所属だったが、知識量もひらめきも並以下。シズクとは異なりゲームやアニメが大好きなオタク気質で、特に好きなジャンルは旧エニックス系RPGシリーズとスーパーロボット物。


 転生時にイケメン化に加えてハーレム因子と剣術最強を希望し授かっており、流行りの異世界転生主人公に憧れるが、致命的なところでいろいろ足りていない。なお、流行りのチート魔法でなく剣術最強を求めたのは本人曰く「かっこいいから」



■イルマ

 異世界で二人が出会う17歳の少女。物静かで丁寧、優しげな性格。村の人々からは「シスターイルマ」と呼ばれ尊敬されており、既に家族をなくした天涯孤独の身でありながら村の教会を任される大任を勤め上げている。


 人々が彼女を尊敬する理由は、彼女が人々の質問になんでも答えてくれるため。それは宗教従事者にありがちな綺麗事ではなく、どうやら本当に質問者を納得させることを返すらしい。


 また、世界を蝕む恐怖の存在「黒い魔物」からたった一人で村を守り抜いているシスターとしての実力もあるのだとか。



■綾崎シズカ

 主人公の双子の姉で本物の天才。毎週1本のペースで論文を発表しており、そのどれもがノーベル賞級という完全に人外の存在。すべての物理学者の夢である「超大統一理論」を証明したことで一躍有名になり、2024年度のノーベル物理学賞を授賞する。


 その容姿は双子の妹のシズクと瓜二つだが、こちらはしっかりと最低限の化粧をしてまとな服を選ぶため、誰もが憧れる完璧な美人。


 しかし、本当にこの世のすべてを理解しているようですらあり、自分の話をまるで理解しない他人との間に隔意を持っている。シズクはそんな姉を「知りすぎた故の孤独」と評し、大きな憧れと尊敬と同時に密かな憐憫を覚えていた。



■魔王

 正体不明所在不明。ただ、人類をこの世界から根絶することを目的に行動しており、魔物を生成できる能力を持っていることはわかっているのだが、その目的に対する動機や、魔物を生成する原理は不明。



■岩窟王フェラー

 魔王直近の上位7体、通称「七難」の中の1体。全高17mの鉄のゴーレムであり、その耐久力は七難最硬。口から1300℃の炎を吐き、そのパンチはダイアモンドをも砕く。「八苦」なる計画を独自に遂行しているらしいが……



■アルベルト・アインシュタイン

 自分の持ち物に名前を書かないあっかんべーおじさん。

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