【黒歴史】その昔、山は宝の山じゃった。
風雅ありす
第1話 謎のサークル『DSK』!
私も、かつては大学生でした(何年前かなんて教えませんっ!)。
実はそこで、とっても奇妙奇天烈なサークル活動に参加しておりました。
その名も『動植物研究会』、略して『DSK』。
おそらく検索したら、そのままヒットするんじゃないかと思いますが、大学名がばれてしまうので、よい子は検索しないでね♡
当時の私は、高校時代に付き合っていた彼氏に浮気をされた挙句、捨てられて、獣医を目指して一浪したけど結局ダメで、動物学科的な学科に進みました。
……いや、この話題は、確かに黒歴史だけども、面白くもなんともないので、ここでは語りませんよ!
そんなわけで夢も恋も失い、心荒んでいた所為でしょう。
こんな妙なサークルに入ってしまったのは。
一体どんなサークルかというと、山や川や沼や海……などの自然界にいる野生の動植物を愛でよう、という謎のサークルです。
もう、これだけでオタク臭がぷんぷんしますね。
でも、これが意外と楽しいのです。
元々、獣医を目指していただけあって、動物が好きな私。
特に、野生動物の獣医になりたかったこともあって、野生動物と聞くとアンテナが発動します。
先輩たちの巧みな口車に乗せられて、あれよあれよと言う間に、DSKの一員となっておりました。
サークルには、五つの班があります。
哺乳類班、鳥類班、爬虫・両生類班、昆虫類班、魚類班、植物班。
……五つじゃないわ、六つだったわ。
つい忘れがちになるのが魚班。
これが一番人数が少なかった所為ですね。
ちなみに私は、哺乳類班に所属していました。
具体的には、どんな活動をするのかというと、それぞれの班に分かれて、対象の生き物を探し、時には罠を仕掛けて捕まえて、検分し、剥製なんかも作っちゃったりするという所謂、生き物オタクです。一応、班は別れていますが、他班の活動に参加は自由だし、合同で活動することもありました。
私は、哺乳類班でしたので、活動のある日は、山へ行きます。
登山です。
基本は日帰りか、泊まりでキャンプすることもあります。
そのため、荷物は常にザック。
ザックって分かります?
登山用のデカいリュックサックですね。
……花の女子大学生が、ですよ。ザックを背負って山登り……こらそこ、憐れみの目で見るのはやめなさい!
山までは、電車を乗り継いで行ったり、先輩の車に乗せてもらったり、レンタカーを借りて皆で運転して行ったり~ですね。
もうちょっとした旅行気分です。
そして、登る山は、普通の山ですが、通るのは、登山道じゃないですよ。
獣道! ……だったり、道なき道を行く! ……だったり、と。
「私たちの通った跡が道になる」
……をモットーに、山で遭難しかけたこともありますが、とにかく野生の哺乳類に遭遇するため、ひたすら山の中を歩き回ります。
これだけ聞くと、アホじゃないかと。
ただの変態じゃないかと思われるかもしれません。
……が、まだ黒歴史は、このあとです!
※お食事中の方は、ごっくんしてから第二話を読んでね♡
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