第248話 コロナ後の「家庭」から、発展のための回顧へ

嗚呼、あれからもう1カ月。

自由の森のお祭りのあったあの時期から。


新型コロナが世間を席巻する前までは、確かにあった。

ボランティア団体も集まり、卒園生も何人か来てくれた。

あのおまつり、もう開催できなくなった。

コロナが去った後も、おまつりは帰って来なかった。

2024年秋。今年ももう、師走。


かつて、あの少年がいた頃の昭和の自由の森。

明日は創立記念日。みんなですき焼きを囲む会。

4代目の頃までは、毎年やっていたあの食事会。

今やそれも、20世紀の風物のひとつ。


かつて、退屈させまいと群れさせていたおまつりや行事は、

少しずつ、葬られていった。

4代目のうちに葬られたもの、多数。

だが、その4代目が行っていた行事でさえも、

あの元少年より若い5代目の時代にもなれば、

今の時代に合わないものとしてか、少しずつ減ってきた。

もちろん、今の時代に合った行事はされている。

だけど、どうなのかな?


彼は思い出したくもない黒歴史と、自由の森を回顧する。

まるで気に入らない者を「解雇」するかのように。

そりゃそうだ。彼の人生、排除の連続だったのだから。


だけど、そろそろ、検証のために思い出してもいいのではないか?

それが、貴君の創作をさらに発展させる原動力となるはずである。


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