第224話 阿呆の主義で、阿呆主義

そんなものはね、阿呆の主義で阿呆主義・・・


彼はある時、対手の児童指導員に述べた。

対手は、平静を装えていたのか。

その平静の裏の心境たるや、いかに。


テメエの不作為その他、ふざけた態度の果てに、

彼の元同僚の馬鹿女を総括表現した彼に、

対手は、何も言わなかった。笑顔が、引きつっていた。


こいつはいずれ、自分たちを完膚なきまで叩きのめしに来る。

その時、自分は耐えられるだろうか。

まあ、やめた彼女は自分がやられたことに気付くか、どうか。

彼はそのことの確認すら、しないかもしれない。

しかし、確実に、この男は、いつかどこかでやって来るだろう。

いずれにせよ、上司以上に叩かれるのは、自分かもしれない。

そんな思いを持って、対手は聞いていたであろう。


阿呆の主義で、阿呆主義。

要は、聞く値打ちもないものを阿呆と評されただけ。

ってか?

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