秋色の懐かしい痛み ~昭和の悪夢へのレクイエム

第184話 白紙ダイヤ改正の日。自由の森の日常は?

10月1日。

この日は、国鉄のダイヤ改正実施日に充てられていた。

年度のちょうど折り返し。

そのうち始まる通常国会で国会議員相手にちゃんと説明できるように、

今から体制を一新、ってわけ。


今みたいに電算機でダイヤをいじれないから、

当時はもう、職人技の世界。

数年前から打合せがなされ、担当者がどこかに集って必死でスジを引く。

その甲斐実り、この日ようやく新ダイヤに。

車両の手配、職員の手配。

様々な移り変わりのための手配が、あちこちでなされていました。


一方のこちら、自由の森。

10月は特に何かが始まるなんてことはありません。

ただ、この頃になるとそろそろ今の体制の良しあしが噴出してきます。

職員と児童、職員間、何より児童間の相性。

それは確かに、言い出すとキリがないと言えばその通り。

しかし、そこは絶対無視できないところなのよね。


来年度に向け、そろそろ、意識を高めていかねばならぬ。

ちょうどそんな時期なのです。

学校は特に長期の休みもないし、大きな行事が散発的にある程度。

ま、ぼちぼち、来年に向けてのウォーミングアップを。

そんな秋の日々が今、静かに過ぎていきます。

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