第169話 クソババアの効用 1

今日は9月の第三月曜日。

いまどきは、この地点で敬老の日とされております。

おとしよりは、いたわりませう。

そこで、こんな企画を考えてみた。名付けて!


クソババアの効用! ~ さあ、行ってみよう!


ときは、1982年。昭和57年のある日のこと。

自由の森の子らが通う公立の中学校。

岡山市郊外の、典型的なマンモス校。

それが証拠に、後に分離されたほど。


全校集会で、全学年の生徒が集められたのは体育館。

後の作家氏は当時中1。

演壇には、中2の学年団のある男性教諭がいる。

全校生徒千数百人。大層にも体操座りで拝聴中。


いかつ目の先生が言うには、こう。

何と、ある生徒が年配の女性に対し「クソババア」と毒づいた。


その先生、珍しい苗字に興味を持っていらっしゃるとか。

とはいえ、クソババアなどという苗字はないぞ! とのお言葉。

そりゃ、ないでしょうな。そうとしか言いようもない。


クソババアと呼ぶ方の属性は、どうだろうか。

基本的には、呼ばれる側よりも年下の人物、たいていは男。

まれってこともなかろうが、女の可能性もあるにはあろう。

相手が男ってことは、余程なことでもない限りないはずよ。

青島某の意地悪ばあさんが相手なら、その余程ってことかな?

もっとも、間接話法的に目の前の男性に向って言われるケースは、

ないこともなかろう。

あのクソババア、ってね。

それを聞いた相手が同調するかどうかは、話は別。


さらに掘り下げてみるに、

クソババアなんて言われるのは、言う相手より年上の女性。

それもたいていの場合、

言う側にとって気に入らないことがあるケースが大半。

でしょ?!

もし言う側に感情的反発がないか、

あっても冷静に処理できていれば、

そんな言葉は使うまい。


馬鹿ネエチャン、無能な女、世間の狭い専業主婦、母上様、

エトセトラ、イーティーシー、etc.。


というわけで、

クソババアの効用について、しばらく考察してみる。

押忍!

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