夕雪のゆるっと読書録

35 ねことじいちゃん(ねこまき)

　ねことじいちゃん／ねこまき(ミューズワーク)／メディアファクトリーのコミックエッセイ、175ぺージ

　おじいちゃんの大吉さんと、ねこのタマにスポットを当てて描かれる、ねこの町の四季のお話。

　ほんわかしていて、時々しみじみで、優しいお話ばかりです。

　時折、今は亡きばあちゃんのことを思い出したり、同級生の葬式があったり……寂しい切ないもあるけど。

　でも町の人々はみんな優しくて、お隣の巌さんも元気で、大吉さんだってまだまだ元気。

　ほのぼのと綴られる日々自体が素敵なのですが、描かれている街並みもまた美しく、ねこはものすのくかわいいのです。

　ちなみに私はいぬと暮らしていたのでついいぬの話をしがちですが、ねこも大好きです。ねことだって暮らしたいです。

　電子版フルカラーのものを読んだのですが、それがまた良かったです。優しい色使いを存分に感じられて。

　大判コミックスなので結構お値段は張りますが、フルカラーであることの良さがしっかり感じられる作品です。

　ねこ好きな人にも、ほんわかしたい人にも、オススメできる一冊です。