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バベルの塔を壊してやって来た春雷


神も人も翼なき肉鳥帰る


肉塊に手足あるとき人と呼ぶ


巨船みな女の名前風光る


蛇サラダ夢でいつでもする横死


パイ生地の崩れて鷗飛ぶ埠頭


ハイチ政変絹の衣装で見る夕陽


人の間の電柱ばかり見ていたり


其処に地獄あれども蝶の降下せり

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