　それは看護師である私が体験した話。その病院で看護師をする私。ちなみに♂である。

　その日は夜勤で人が少なかった。私は、少し怖い先輩、イシカワさんと仕事をしていた。イシカワさんは「振り返ると奴がいる」と言われるくらいに神出鬼没で、気配のない♂だった

　時間は深夜、交代の人も来て、少し休憩しようと仮眠室へ行くと、イシカワさんがいた。私は彼といる気まずさより、睡眠を優先して、仮眠室で寝た。

　しかし、起きて寝返りをうつと．．．奴がいた。

　気づくと、ズボンが少し下げられていた。まさかね．．．

「ていうことが、ちょっとあってね」

　それを親友に言うと、彼はゆっくり立ち上がった。

「いまから、一緒に」

　彼は怒りを抑えながら、財布を取り出して会計をした。そして、一緒に車に乗ると彼は．．．

「これから一緒に、殴りに行こうか」

　俺は思わず言った。

「イヤーイヤーイヤー嫌嫌嫌！」

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