あいあいがさ
次の日直は、宗と私だ。黒板の日直の欄に、『立花』『中村』と書いておく。二人の名字が仲良く並ぶ。
私は薄く、その上に三角を描いた。文字の間には棒を通して、そして三角の先端にはハートマーク。
「ふふ」
「何してんの、鈴」
宗が手元を覗き込もうとしていて、私は慌てて日直の欄に書かれた文字を消した。
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