第3話 見えてる?

4月 月曜

今日も守と一緒に学校に向かっている。守は僕の向かいの家の子で幼馴染というやつ。いつも通りに自転車に乗って話していると

「なぁなぁ、うちにさ、猫いるじゃん」

「うん、いるね。あの茶色い奴でしょ?」

「そうそう、猫が何にもない場所っつうか空間をじっと見つめててさちょっと怖かったんだよね」

「マジ?」

「大マジ」

僕はスピリチュアルなことは結構信じている方だから前にテレビだかネットで見た話をした。

「そういえば、猫って昔から神の使いとかこの世とあの世をつなぐ動物とか言われてるんだけどさ、最近お前のうちで誰か亡くなったりとかした?」

守はうなずいて半年前に亡くなった守のおばあちゃんの話をしてくれた。

「そうなんだね。守はさおばあちゃん大好きだったんだね。もしかしたらおばあちゃんの霊っていうか、その~お前の守護霊みたいなのがみえたんじゃね?」

こう僕が話すと守は涙目になっていた。

この日も学校に向かう

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