第34話 死力ヲツクシテ

オニとの戦闘にも決着がつこうという時新手のオニが現れそのオニを逃がしたのだ。

クソ!刀が折れている、手も足も体全体がきしんで倒れそうになる。新手のオニが現れてから気が上手く操れない。もう決着がつくであろうその戦いで隊員は最後の抵抗を試みる

それは”気の爆破“と言われる自爆技である。

やり方は簡単で刀にためるように体の一箇所に気を集中させ、気の動きを止め限界に達した瞬間気ごと体を爆発させる捨て身の技である。

隊員は気の爆破を実行するため覚悟を決め、右手に気を集中させ、動きを止めた。全力でオニを狙い相手に拳をぶつける事だけを考えた。

そして、技が使えるようになったその一瞬で間合いを詰め殴った。爆音が森中にこだまし、

オニが絶叫あげる、「ウガアァァァ」唸り声が途切れると煙の中から足音が聞こえた。ザリッジャリッザリッジャリ足音が止むと、やがて声がした子供の笑い声だった。

「キャハハハ」「アハハハ」など

オニの唸り声が響いた。

隊員は負けたのかもしれない……。

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