第18話 あのオニ

今、眼前にはあのオニがいる。

あのオニの姿は角が一本と長い歯がギラリと光っていた。構えをときオニに話しかけるするとオニは「オメェヲブチゴロズ」と一辺倒な返事がかえってきた。気を練る。最大まで練る。それを刀に流す、こうすると斬ったオニの能力を気が再現するのだ。周りからの風の音が強くなる。構えをとり一気に踏み込むオニも構えをとり殴りを放つ空気が揺らぐ間一髪でかわすとオニ向かい斬撃を放つオニの体に傷がつくその後すぐに風が斬撃の傷を更に抉る。肉が千切れ、混ざる音がする。ブチッグチャ一通り攻撃が止むとオニの体が一気に蘇生する。オニは笑いもう一度構えとる。俺も技を放つための気を練る。オニよりも早く技を放つ風の気を纏いより速く動く。ザンッと音がした瞬間オニ崩れた。遊ぼうと言ってきた子供の一人がオニの心臓を手に入れ口に入れた。見る見る体が大きくなり、声も太く強くなる。あぁまたか、また守れなかった。

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