第10話 決意

オニがこちらに攻撃を繰り出してくる必死に回避に専念する、当たれば死ぬことがわかっているから。隊長はその間も隊員一人一人を避難させ全員を逃がすとやがて刀に手をかけわずか

1コンマの間に5回から10回斬撃を叩き込むとおもむろに口を開きこう言った「こいつには有効な手段が心臓を斬ること以外ない」コウモリのような羽音がする。まずい攻撃だ隊長を手助けしなければ、刀で受ける今度は受ける事が出来たしかしそれはオニが手を抜いているほかないからである。斬撃は鎧に傷一つつけられない、気を体内で練り上げ、相手に叩き込むことすら難しい目まぐるしく戦闘が入れ替わり一つの判断ミスで死んでしまう事が目に見えてわかる。

隊長がどこにいればいいか教えてくれているからどうにかなっているが持久戦になればこちらの負けだろう。(クソ、ここで決めなければ)と刀士郎の心の何処かで決意がうまれた。

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