第193話 リント?
~セイ~
「…あいつ…魔物じゃないな」
エルフの森に、いきなり現れた強者の下に向かったセイは、気配を消して、木の影から、森にいきなり現れた強者を見ていた
「…多分魔獣なんだろうが、魔獣の特徴のせいで、元の種族が分からんな」
木の影に隠れているセイは、森にいきなり現れた魔獣の、元の種族が分からずに居た
森にいきなり現れた魔獣は、上半身を毛が覆い、腕には鱗があり、頭には犬科の耳が生えており、口からは、蛇の舌が時折出てきていた
「…なんか、面倒な事に成りそうだな…関わるの止めとくか…」
森にいきなり現れた魔獣を、見ていたセイは、嫌な予感がし始め、気配を消したまま、ゆっくりその場を離れ始めた
「(気づくなよ~)「…ぅぁぁぁぁぁああああああ!!!」…「ん?木の龍?」」
セイが、ゆっくりその場を離れて行っていると、空から声が聞こえ始めた
セイと、森にいきなり現れた魔獣は、同時に声が聞こえてくる空を見上げ、自分たちの方向に来る木の龍を見つけた
「ぅぁぁあああああ!!!」ドンッ!
木の龍に咥えられた声の主は、森にいきなり現れた魔獣の手前に、一直線に突っ込んで行き、そのまま地面に叩き付けられた
「…あいつ…あの長老だったな」
声の主が、地面に叩きつけられる寸前、セイは、木の龍に咥えられていた人物の顔を、しっかり確認していた
「あの長老なら、どうなってもいいや、さっさとこの場から離れ…「おい!」…っ!」
地面に叩きつけられたのが、カイロンだと分かり、セイが、その場から離れる為に、後に振り返ると、森にいきなり現れた強者が、セイの後ろで両腕を組んでいた
両腕を組んでいる、森にいきなり現れた強者を見たセイは、直ぐに後に飛び、森にいきなり現れた強者から、距離を取った
「(マジかよ…気配はちゃんと消していたぞ…それなのに、いつの間に俺の後ろに現れたんだよ)」
森にいきなり現れた強者から、距離を取ったセイは、後ろを取られた事に、ショックを受けつつ、森にいきなり現れた強者を、警戒した目で見ていた
「そう警戒するな、俺はリント、世界を見て回っている、ただの魔獣だ」
セイの警戒した目を無視して、森にいきなり現れた魔獣は、両親を上にあげ、自己紹介をした
「…リントって名前、絶対に偽名だろ」
リントの自己紹介を聞いたセイは、警戒したまま、リントに話し掛けた
「…どうしてそう思う?」
セイに、偽名だと聞かれたリントは、両腕を下ろし、真顔でセイに質問した
「お前からは、魔獣の王と、真っ正面から戦えるだけの力を感じる…そんな魔獣が、ただの魔獣なんて、普通の言わないだろ」
リントの質問に、セイは、魔剣の柄を握り、何時でも戦闘が出来るようにしながら、質問に答えた
「ほぉ~流石だな、俺の強さを感じ取りながら、剣を握ることが出来るなんて」
セイが、魔剣の柄を握ったのを見たリントは、感心した様子で、セイを褒めた
「そりゃ、本気を出せば、勝てない相手じゃないからな」
リントに褒められたセイは、リントの出方を確認する為に、全身から少し魔力を放出させ、リントを挑発した
「っ!これは騙されたな、まさか俺ですら感知出来ない程、魔力コントロールが上手いとは」
リントは、セイが放出した魔力を感知し、自身が、セイから感知していた魔力が、セイに上手く騙されていた事に気づき、驚きの表情を浮かべた
「さて、お前の正体を聞かせてもらおうか?」
セイは、全身から出ている、魔力の放出量を増やし、威圧しながらリントに質問した
「あはは、こりゃ、ヤバないな」
セイが威圧を受けたリントは、乾いた笑みを浮かべ、額に汗を浮かび上がらせた
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