第88話 魔獣の村
領域の奥に向かい、走り続けたセイは、畑と村を発見した
セイは村に向かうことを決め、走り始めたが、村に着く少し前に畑仕事をしている魔獣を発見した
セイは話を聞くために、その魔獣に声をかけた
「あのー!聞きたいことがあるんだけど!」
「っ、誰だ!なっ!人間だ!何でここに人間が…皆に知らせなきゃ!」
「ちょ!はぁ~」
畑仕事をしていた魔獣は、セイに話しかけられ、驚いた様子で村に走っていった
セイは、その魔獣の跡を追い村に向った
セイが、村に着く頃には、20人近くの魔獣が武装して、セイを待っていた
その魔獣の中で、1人の男が前に出て、セイに向かい話し始めた
「どうして、人間がここにいる!」
「ちょっと用事があったから」
「何の用事だ!ここは冥王様の領域だぞ!人間が来れる場所じゃない!」
「その冥王様に会うために来たんだよ」
「なっ!冥王様の命を狙ってか!」
「いや、狙うわけないでしょ」
「なら、何故会いに行く!」
「何故って、少しお願いをしに行くんだよ」
「冥王様が、お前のお願いを聞くわけないだろ!」
「多分、聞いてくれると思うよ」
「ふざけた事を言うな!」
「まあ、少し落ち着きなさい」
セイと男が話していると、後から1人の御老体が出て来た
「ん?村長か?」
「そうじゃよ、儂が村長じゃ、話を聞いたが、お主は冥王様に何をお願いする気じゃ?」
「国の話を少しな」
「国じゃと?どの国の話じゃ?」
「俺の国の話だよ」
「お主の国じゃと、ならお主は国王か、王子なのか?」
「そうじゃなくて、将来建国する事になったから、その相談だよ」
「建国じゃと、お主…なっ!」
村長は、セイの話を聞きながら、セイを上から下までよく観察した、その時セイの腰にある剣を見て、驚きの声を出した
「村長、どうしたのですか?」
「何故じゃ…何故持っておる…」
「村長!何に驚いているんですか!」
「っ、お主、その剣を何故持っておる」
「ん?あ~村長は、この剣を事を知ってるのか?」
「知っている、昔、あの方の父君が使っている所を見たことがある」
「へぇ~、ならこの剣を持てる人物が誰か分かるだろ?」
「っ、ではお主は…」
「そうだ」
「生きておったのですね」
「「「「「「村長!」」」」」」
村長は、大量の涙を流しながら、セイの前に跪いた
「村長、急にどうしたのですか?」
「何を突っ立ている!早くお前達も跪け!」
「「「「「「えっ…」」」」」」
「早く!無礼じゃぞ!」
「「「「「「はっはい!」」」」」」
武装した魔獣達が、全員跪いたの見た村長は、セイに対し敬意を持って話し始めた
「失礼しました、私はこの村の村長をしているアギトと申します、貴方様のお名前をお教えください」
「俺の名は、セイ フォン ハーデスだ」
「「「「「「「っ、セイ フォン ハーデス、ならこの方は…」」」」」」」
「そうじゃ、ハデス様の子孫じゃ」
「「「「「「…ならルイ様の、ぅ゙っうっうぅぅうぅ、」」」」」」
魔獣達は、一斉に泣き崩れ、遠くから見ていた村人が、何事かと聞きに来たら、セイの名前を教えられ、続くように泣き始めた、最後には村人全員が泣き、セイはどうすればいいか本気で悩んだ
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