第77話 魔技



セイは、先代領主と話をつけてきた事を、セナ達に話た


「それで、さっきの【魔技】について、教えてくれ」


「【魔技】ってのは、魔力を使った技の総称だよ」


「なら【魔技】ってのは色んな種類の技があるってことか?」


「そうだよ【魔技】には色んな種類があるよ」


「なら俺に教えてくれ!」


「いいよ」


セイはウルに対し【魔技】の全てを説明した




【魔装】 まそう


魔力を纏い、身体能力を強化する技

魔法攻撃にも強く、攻撃と防御、両方に効果的


強さは魔法師の魔力量と質に左右され

弱点は自身の【魔装】より、魔力の質と量が上の魔法には破られてしまう


【魔拳】 まけん

【魔装】の全魔力を拳に纏わせ殴る技


【魔手】 ましゅ

【魔装】の全魔力を手に纏わせ貫手で突く技


【魔指】 まし

【魔装】の全魔力を指に纏わせ指で突く技


【魔脚】 まきゃく

【魔装】の全魔力を脚に纏わせ蹴る技



【魔威】 まい


全身から魔力を放出し

相手を押さえつける技


威力は魔法師の魔力量と質で決まる

破るには相手の【魔威】に対抗するだけの魔力量と質が必要



【魔弾】 まだん


魔力を塊にしぶつける技


威力は魔法師の魔力量と質で決まる

弱点は属性の魔法とぶつかると負けてしまうこと



【魔足】 まそく


足裏から魔力を出し塊を作り

土台にする技


空を走る為に作られた技だが、かなりの魔力量と質がないと、できない技




「これがセバスさんから聞いた全ての【魔技】かな」


「【魔威】に似たようなことをしていた魔法師は見たことあるが、別物だな」


「【魔技】の本質は、体から出した魔力をコントロールする事だからね」


「なら、最初は【魔装】を覚えるほうがいいな」


「そうだね、俺とサラも【魔装】から始めたし」 


「あと、さっきの説明で気になる言葉が出てきたが、魔力の質って何だ?」


「まさか魔力の鍛造も知らないの?」


「魔力の鍛造?知らないな」


「魔力の鍛造は、お腹にある魔力を2つに分けてから、片方でもう片方を叩いて、魔力をより濃密に鍛える事だよ」


「それをすると、質が変わって魔法も強くなるのか?」


「かなり変わるよ、私とセイも鍛造した魔力を使えるようになるの、結構大変だったもん」


「なら魔力の鍛造をやってから、【魔装】を覚えるか」


「魔力の鍛造は、コツを掴むとかなり早くできるよ、【魔装】に比べたら全然余裕だよ」


「そうなのか、なら【魔装】は、かなり難しいんだな」


「体から出した魔力を、体に纏わせるのが1番難しいね」


「他の【魔技】は違うのか?」


「【魔拳】や【魔脚】は、結局【魔装】の応用だから、【魔装】を覚えればできるようになるけど、【魔威】は、体から出した魔力で、相手を押さえつけるから、【魔装】とは違った難しさだよ」


「なら【魔弾】は、どう難しいんだ?」


「【魔弾】は、魔力を塊にするのが、難しいだけで、後は魔法と変わらないよ」


「そうか…よし!久々に修行するか!」


「頑張ってね~」


「俺とサラに、できたんだから、ウルさんも頑張ればできるよ」


「おう!次に会う時までには、習得してやるよ!」


ウルはそのまま庭で修行をし始めた


「私達はそろそろ出発しましょうか」


「マリさん挨拶してからね!」


「そうね、私もマリさんには挨拶したいし」


「なら挨拶してから、出発しようか」


セイ達は、馬車に乗り込み町長の家に向かい、マリとレオンに挨拶をしてから、町を出て行った









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