第72話 領主ボコス チャカ3
セイは領主と話をしていて、頭が痛くなり始めた
「まあ、滅んだ国の王家なら私の一族をより強くできるであろう」
「話を聞けよ、俺はお前の部下にはならないって言ったよな?」
「何故平民の言葉を、私が聞かなければいけない、お前はただ私の部下になり、命令を聞けばいいのだ」
「「「「「・・・・・・・・」」」」」
「はぁ、本気で殺したくなってきた」
「駄目だよ!これでも領主なんだから!」
「いやこれが領主の方が問題だろ」
「それはそうだけど」
「何を話している!貴様セイと言ったな!早く私の前に跪き忠誠を誓え!」
「「「「「・・・・・・・・」」」」」
「早くしろ!高貴な貴族の部下になれるのだ、感謝し早く忠誠を誓え!」
「はぁ、【火斬】」
「ぐぁぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙っ」
セイは領主の腕を【火斬】で斬り落とした
「「「「「っ領主様!」」」」」
「本当に馬鹿だな」
「ぐぅ゙ぅ゙っ、貴様!良くも私の腕を!」
「はぁ、【光斬】」
「ぐぁぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙っ」
セイは領主の脚を【光斬】で斬り落とした
「「「「「っ領主様!」」」」」
「ぐぅ゙ぅ゙っ、お前達早くそいつを殺せ!」
「…しかし、私達では彼に勝てません」
「はぁはぁ、使えぬ者達め、はぁ、はぁ」
「いや、使えないのはお前もだろ」
「セイ、それ以上やると…」
「大丈夫だよ」
「しかしな、指名手配されては困るでしょ」
「いや全く」
「「「「「えっ」」」」」
「マリさんは聞いてたけど、国王が俺の指名手配を許可しないから」
「「「「「・・・・・・・・」」」」」
「はぁ、はぁ、そんなことは絶対にない!はぁ、はぁ、国王陛下は絶対に!はぁ、はぁ、指名手配の許可を、はぁ、はぁ、出す!」
「無理だろ、国王は俺に何もできないんだから」
「はぁ、はぁ、下賤な平民が、はぁ、はぁ、陛下の何を知っている!はぁ、はぁ」
「そうだな、側妃達と王子達を殺されたのに何もできない男、実の息子に嫌われ命を狙われた男、王妃に愛想をつかされ嫌われた男、結局王として何もできない男、そんぐらいは知っているかな」
「「「「「えっ…」」」」」
「はぁ、はぁ、何を言っている、はぁ、はぁ、そんな訳ないだろ、はぁ、はぁ」
「事実だ、あの男はそれほどまでに、嫌われている男だ」
「…セイちゃん、もしかしてだけど、命を狙ったのは」
「俺だよ」
「「「「「「…それって」」」」」」
「やっぱり、セイちゃんの母親を考えれば、国王陛下の命を狙う息子はセイちゃんしかいないよね」
「ぅ゙っ、つまり貴様は陛下の御子息なのか」
「俺は父親だと思ってないけどな」
「確か今母親と一緒に旅をしてるって言ってたよね」
「そうだよ」
「なら今この町に、王妃が来ているってことなんだよね?」
「元王妃だよ、母様は国王と別れたんだから」
「嘘だ…ならば私がしたことは…」
「王族の関係者に、無礼な態度で命令したことになるな」
「そんな…それでは我が一族が…」
「まあ、王族とは縁を切ってるから、不敬罪にはならないけど」
「ならば、貴様を殺しても何も問題にならないな!」
「はぁ、本当に馬鹿だな、無理だろ、お前ごときが俺を殺すのなんて」
「なめるな!一族総出で殺しに行けばお前などすぐに殺せる!」
「なら、俺がお前の一族を滅ぼす」
「それこそ無理だな!一族の魔法師は8人いるのだぞ!」
「はぁ、もういいや、死ね!【闇斬】!」
「ぐぅ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙」
「苦しみの中で死んでいけ」
セイの【闇斬】は、領主に黒い線を残し、そこから徐々に、体が腐り始めた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます