第55話 唐揚げとプリン
セイは、サーシャに後を頼みリビングに向かった
「ふぅ~やっと終わった」
「お疲れさまセイ」
「やっぱり、料理はたまにしかやりたくないね」
「ふふ、でも私はセイの料理が食べてみたいわ」
「まあ、母様がそう言うなら、たまには作ってもいいかな」
セイとセナが話していると、サーシャが食事の準備をしてリビングにやって来た
「セイ様、セナ様、準備ができました」
「なら皆で食べましょ」
「そうだね、サーシャさんマイカさんとセバスさんを呼んできてくれる?」
「分かりました」
サーシャがマイカとセバスを呼びに行っている間に、サラとマーサがリビングにやって来た
「わ~、美味しそうね」
「ねぇセイ!早く食べよ!」
「今サーシャさんがマイカさんとセバスさんを呼びに行っているから、3人が来たら食べよ」
「そうね、皆で食べましょ」
すぐにサーシャ達3人が、リビングにやって来た
「じゃぁ皆を揃ったし食べようか」
「そうね」
「なら、いただきます!」
「「「「「いただきます」」」」」
セイは早速唐揚げを取り、塩唐揚げを食べた
「うまい!」
「本当ね、美味しいわ」
「うん美味しい!」
「美味しいです!」
「美味しいです、初めての食べ方ですが、これはどう調理しているのですか?」
「これは、油で揚げる調理法です」
「油で揚げる?」
「はい、植物油を熱して、そこに粉を付けたお肉を入れる調理法です」
「なるほど、表面をカラッと揚げるから、唐揚げなのですね」
「多分そうですね」
「ねぇセイ、この2つ味が違うけど、どうやって味を変えてるの?
「・・・・・・・・」
「セイ!聞いてるの!」
「うん?なに?」
「はぁ、この2つ味が違うけど、どうやって味を変えてるの?」
「この2つは、2つのタレを作ってそれにお肉を漬けていたから、粉をまぶしてるから味が違うんだよ」
「後でタレを教えてくれる?」
「分かった」
「でも少し油がくどいですね」
「そうね、私も沢山は食べれないわ」
「ならレモンをかけて食べれば?」
「そういえば、レモンが置いてありますね」
「レモンをかけると、さっぱりするよ」
セイは唐揚げにレモンをかけて食べ始めた
「うん、うまい!」
「あら、さっぱりしていいわね」
「美味しいけど、私は無しの方が好きかな」
「私はかけるほうが好きね」
「私もかける方が、好きですね」
「唐揚げに、レモンをかける人とかけない人って結構分かれるよ」
「そうなの?」
「うん、俺は最初はそのまま食べて、後からレモンをかけるけど、最初からレモンかける人もいるから」
「そうね、私はかける方が好きだもの」
「それより、玉子焼きも食べてみてよ」
「玉子焼き?オムレツじゃなくて?」
「作り方が違うから」
「あら、美味しいわ、卵が層になっているのね」
「そうだよ、それが玉子焼きだよ」
「そうなの、でもオムレツより作るの大変そうね」
「慣れれば簡単だよ」
「なら、今度練習してみるわ」
セイ達はお腹いっぱいになるまで、楽しく会話をしながら食べ続けた
「ふぅ~お腹いっぱい」
「そうね、結構食べちゃったわ」
「私も食べすぎたかも」
「「「私もです」」」
「セイ様、デザートはどうするのですか?」
「「「「デザート!」」」」
「皆食べるでしょ?」
「もちろんよ、デザートは別腹よ」
「「「そうです!」」」
「ならお持ちしますね」
「頼んだよ」
サーシャは調理場に行き、プリンを持ってきた
「これが今日のデザートです」
「あら初めて食べる物ね」
「プリンって言うんだ、上にかかってるのはカラメルソースだよ」
「なら、いただきましょう」
「「「「っ美味しい」」」」
「うん、上手にできたかな」
「セイ!これはどうやって作るの!」
「「「私も知りたい」」です!」
「簡単だよ、よく混ぜた卵と牛乳、砂糖を混ぜて、形に入れてオーブンで焼くだけ」
「そんな簡単なの?」
「まあ、牛乳と砂糖の量は調整しなきゃいけないけど、誰でも作れる物だよ」
「ならこのソースは?」
「それは、砂糖と水を煮詰めて、色が変わったら水を少しいれるだけだよ」
「そんな簡単に…」
「気に入ったなら、自分で作ってみたら?」
「ええ、毎日作るわ」
「いや、毎日は…」
「サラ様、セイ様がお作りになる所を、見ていましたが、かなりの量の砂糖を使っておりました」
「えっ、それじゃあこのプリンは…」
「はい、毎日食べたら確実に体重が…」
「「「えっ…」」」
「いえ、しっかり運動をすれば、大丈夫かと」
「「「ほっ…」」」
「でも、唐揚げもかなり増えやすいよ」
「…明日は絶対に運動をしましょう」
「「「「はい、お供します!」」」」
女性陣は心に強く誓った
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