第28話 国王の後悔と絶望
セナ達が準備の為に出て行き、項垂れている国王に向かい冥王が断罪を告げる
「さて、セバス」
「はっ!」
「お主はセナ達の護衛と手伝いをしてこい」
「承りました」
「シスイ!」
冥王が呼ぶと1人の男が、何処からともなく現れた
「はっ!」
「終わったか?」
「はっ全て」
「ならば始めようか、将軍達は3人残り国王達を謁見の間に連れいけ、他の将軍はシスイの指示に従い罪人を謁見の間に連れて来い」
「「「はっ」」」
「何をする気ですか!」
「先程の言ったであろう、側妃達を一族郎党皆殺しにすると」
「なっ!ぶざけるな!私の家族に手を出すのは、冥王だろうと絶対に許さんぞ!」
国王が怒り、体から電気を出しはじめたが、冥王の魔力ですぐさま抑え込まれた
「黙れ!将軍!王の脚を一本斬れ!」
「はっ分かりました」
1人の将軍が冥王の命により王の脚を斬ろうとした
「「っお待ち下さい!」」
「何じゃ」
「王の無礼は私が謝ります、ですので脚を斬るならば私の脚にして下さい」
「いえ!斬るならレインではなく私の脚!」
「良き家臣じゃ、その忠義に免じ宰相と騎士団長の脚で許してやろう」
「なっ」「「っありがとうございます…」」
そして将軍が宰相と騎士団長の脚を斬り落とした
ザン「「ゔっ、ぐっ、はぁ、はぁ、はぁ」」
「お前達!何故だ!」
「ぐっはぁ、はぁ、私は国王様の剣であり盾です、はぁ、はぁ、御身を護ることが騎士としての誓い、はぁ、はぁ、それを守っただけです」
「ゔっはぁ、はぁ、はぁ、私は国王様の手であり足です、はぁはぁ、御身を支え国のために動くのが、はぁはぁ、私の使命です、ゔっ、陛下が今動けなくなったらっ、はぁ、はぁ、国が滅んでしまいます、」
「お前達…」
「…将軍よ止血をしてやれ」
「はっお前達動くな今止血する」
将軍が宰相達の止血をしている間、冥王は王に説教をしていた
「国王、お主の浅はかな言動で、2人の脚が無くなった」
「っそれは!」
「2人は、解っていた、側妃達と王子を護れぬことを、そして国と民を護る為に自身がしなくてはいけないことを、国王お主1人が理解できていない」
「…国と民為に」
「そうじゃ、国と民の為に動いた、お主は先程家族に手を出すのは許さんと言ったな」
「はぃ…」
「それは儂にも言える事じゃ、儂の家族に手を出したものは皆殺しにするとな」
「っ…」
「理解できたか、ならば邪魔をするな」
「はぃ…」
国王は自身の浅はかな行動によって自身の家臣を追い込んだ事を悔い、そして王故に子供を護れない事に絶望した
追伸
今回は短めです
続きを書こうにも長すぎたりしたのでここで1話終わらせます
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