第16話 魔力の溜め方


セイは自分のイメージを掴むことができ次は魔力を魔法に変える方法をウルに聞きに来ていた


「「ウルさん、こんにちわ~」」


「うん?嬢ちゃんよく来たな、それに坊主も」


「うん、イメージが分かったから」


「は?早くないか?」


「そうでもないよ、サラは1年前にできたんだから」


「いや、嬢ちゃんは6歳だったから、坊主お前まだ5歳だろ」


「でもイメージの練習は同じ時に始めたから」


「まぁそうだが(いや2人共おかしいから)」


「なら坊主も魔法の練習をするか?」


「うんする」



それからウルは2人を自身の家の裏に連れて行く



「なんかあちこちボロボロだね」


「そう言うなよ、これ嬢ちゃんがやったんだから」


「えっ…サラが?」


「あぁ嬢ちゃんのイメージは叩くだろ、だから魔法で叩いてみたら…」


「こうなったと…」


「まぁしょうがねぇ」


「さて坊主、嬢ちゃんが向こうで魔法の練習してる間に、まずは基礎から始めるぞ」


「いいか坊主、魔素は全身に浸透して魔力に変わる」


「それはシスターから聞いた」


「じゃぁ何で魔力を集めるかは?」


「詳しくは知らない」


「そうか、なら簡単に言うとだな、魔力があるところの魔素は魔力に変わりづらい」


「????」


「分からねえか?魔力が満ちていたらもう必要ないだろ?」


「…!なるほどね」


「そうだ、だからまずは魔力を一つの箇所に集めることで、新たに魔力を作らなくちゃいけない、そうすることで魔力が増えていく」


「でも集めた魔力は?」


「集めた魔力は腹に溜めておく、まぁ限界はあるがな」


「その限界って?」


「それは魔素の浸透率に依存する、だから坊主はかなりの魔力を溜めておける」


「なるほど」


「さて次は集めた魔力をコントロールして全身どこにでも運ばなくちゃいけない」


「何で?」


「じゃないと腹からしか魔法が使えないからだ」


「えっ(腹からって何か笑える)」


「つまり魔力を腕や脚に移動させ魔法を発動させる」


「なるほど」


「まぁそのためには魔力のコントロールを鍛えないとな」


「コントロールってイメージしながすればいいんですか?」


「いやイメージは腹に魔力を溜めるまででいい、そこからは自由に動かせる」


「つまり魔力をお腹に移動させるのが最難関」


「そうだそこまで行けばもう魔法師一歩前だ」



そこから座禅を組み少しずつお腹に魔力をため始めた、しかし魔素の浸透率のせいで貯めても貯めても魔力がすぐ回復してしまう



「(これどうすればいいんだ?)」


「ねぇウルさん」


「ん?何だ」


「魔力を集めても集めてもすぐ回復しちゃうんですけど」


「どうゆうことだ?」


「もう全身にあった魔力をお腹に貯めたのにまたすぐ全身に魔力が回復してるんですけど」


「……それは、坊主の浸透率のせいだな、浸透率が高すぎるからすぐ回復する」


「えっなら」


「まぁ今日は限界まで腹に魔力を溜めてみろ、自分の限界を知るのもいいことだ」



それからセイは日が暮れるまで魔力を溜め続けた、そしてようやく魔力限界になった



「いや…どんだけ溜め込めるんだよ」


「もう回数覚えてません」


「まぁこれからは朝起きたら魔力を貯めるんだな」


「分かりました、サラ!そろそろ帰ろー」


「分かったー」


「「じゃぁウルさんまた明日!」」


「おうまたな」







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