第11話 セイのヤバさ!
今日は町にいる魔法師に会いに行く日
セイは余り外に出たがらないが
魔法を教えて貰うため渋々外に出た
「セイと外に出るのも久しぶりね」
「そうかな?」
「そうよ、何故かセイ外に出たがらないもん」
「(いや出たがらない訳じゃなく出る理由が無いんだよ)」
「まぁ今日は3人で仲良く行きましょ」
暫く歩くと近所の人達に声を掛けられた
「あら~今日はセイちゃんいるじゃない」
「「「あっ本当ね~」」」
「こんにちは!」
「「「「こんにちは」」」」
「相変わらず礼儀正しいわね」
「「「本当に、そうよね」」」
「家の子にも見習わせたいわ」
「「うちもよ~」」
「うちは諦めたわ」
「それで今日はどうしたの?」
「セイが魔法師の話を聞きたいと」
「あっウルさんのときに?」
「そうです」
「あらそれは引き止めちゃ駄目ね」
「「「そうね」」」
「セイちゃんサラちゃんまたね~」
「「うん、またね~」」
「(ふっ助かった、あの4人に捕まると長いんだよね)」
それからは時折すれ違う人と挨拶をしつつ
真っ直ぐ魔法師のとこに向かった
コンコン「ごめんくださーい」
「ちょっと待ってろ!」
ギィー「なんのようだっマーサじゃないか」
「はい、お久しぶりです」
「あぁ、で、いったい何のようだ?」
「それはこの子達がウルさんの話が聞きたいと」
「うん?何だこの子供?」
「あっこの子達はうちの子です」
「ほら挨拶して」
「始めまして「サラです」「セイです」」
「おう、始めまして」
「で俺に何のようだ?」
「えーと」「魔法師の話を聞きたくて」
「魔法師のか?」
「「はい!」」
「まぁここじゃないんだ中に入れ」
「「「はい、おじゃましまーす」」」
中にとうされ向かい合う形で座り
「それで、俺に何が聞きたい?」
「えーと」「魔力の動かし方です」
「ほう、魔力の動かした方か」
「「はい!」」
「そんなん聞いてどうすんだ?」
「「えっ…」」
「言っちゃぁ悪いがまだ必要ないだろ?」
「「・・・・・・・・」」
「ちょっとウルさん!うちの子「バッ」っ!」
ウルはマーサの言葉を遮り
「普通は10歳超えてから聞くものだろ?」
「まだ魔力も感じ取れないだろ」
「「????」」
「あの~ウルさん?」
「何だ?」
「いや~うちの子2人共もう魔力を感じているんです」
「……は?」
「ですからもう魔力を感じているんです!」
「いやいやいや、それはないだろ!なぁ?」
「「いや、感じています」」
「はぁ?あり得ないだろ、お前ら何歳だよ!」
「4歳」 「6歳」
「ならなおのことあり得ないだろ!」
「あの~ウルさん?」
「何だマーサ!」
「2人共魔素の浸透率が高いんですよ」
「いや!それでも普通は早くても9歳ぐらいだろ!」
「それはそうなんですけど」
「この子達は感じているんです」
「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」
「はぁ~マジで?」
「マジです!」
「…ふぅ~なら1度見てみる」
「「「?????」」」
「そうかお前らは知らないか」
「魔法師はな相手の腕とかを触れば、魔素の浸透率がおおよそ分かるんだよ」
「「えー!そうなんですか?」」
「(まじか!やばい!)」
「じゃぁまずは嬢ちゃんから見るか」
「はい!お願いします!」
ウルはサラの腕を触り目を閉じた
「……う~ん本当に6歳か?」
「そうだけど」
「ウルさんなんか変なんですか?」
「……変っていうかおかしいっていうか」
「もうなんなんですか!」
「…この嬢ちゃんは既に16歳並みの浸透率だぞ?」
「「えっ…」」「(やばい!)」
「それに微かだか魔力が動いたあとがある」
「「えー!」」「(マジか!)」
「それって…つまり」
「そうこの嬢ちゃんは将来魔法師になれる」
「「えー!」」「(俺はどうなるんだ?)」
「やったねサラ!」
「うん!やったよシスター!」
「(サラが魔法師になれるのは嬉しい
だが!俺の浸透率が怖い!)」
「こりゃ~かなりの魔法師になるな!」
その後3人は興奮しまくりでセイの事を忘れていた
「さて次は坊主だな!」
「俺は…(やばい、やばい、やばい)」
「うん?どうしたのセイ?」
「いや何でも…(どうなるんだ俺!)」
「さて腕を出してみ」
「はい…(もうなるようなれ!)」
そしてウルはセイの腕を触り目を閉じた
徐々に額に汗をかきはじめ
「………ありえない」
「「何がです?」」「(もう知らね)」
「……坊主方はもう大人を通り越して、前代未聞の所まで来てる」
「「「・・・・・・・・・・・・」」」
「あの、それって…」「(あ~あ)」
「…ふぅ~本来魔素は25当たりで浸透率が止まる」
「「そうなんですか?」」
「そうだ、そして50あたりから落ち始める」
「「「へー初めて知りました」」」
「まぁ余り知られてないことだ」
「魔法師以外には余り関係がないからな」
「たが!魔素の浸透率が高いやつほど
魔法師になれる確率は高い」
「ならセイは?」
「…既に嬢ちゃんと同じく僅かに動いていた」
「「ならセイも!」」
「あぁ、魔法師にはなれる」
「「「には?」」」
「そうだ、ここまで浸透率が高いと、どれだけ魔力を持つか分からん」
「ヘタとすると自分の魔法で自分が傷をおうことになる」
「それって…」
「そうだ、坊主はこれからも浸透率は上がるだろう」
「嬢ちゃんもかなり上がるが坊主は桁が違う」
「嬢ちゃんですらかなり大変なのに坊主の方はもうどうなるか分からん」
「ならどうすれば?」
「まず魔力の動かし方を覚えることだ」
「そして魔力のコントロールを極めなければ」
「分かりました、頑張ってみます」
「何かあれば俺に言え、少しは面倒をみる」
「ありがとうございます」
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