りゅうりゅう、として

『りゅうりゅう、として』

サカモト様の作品

https://kakuyomu.jp/works/16816927860312852851


――竜を倒すのはお金がかかる。



前置き

Xでおすすめポスト眺めたら流れてきた作品。キャッチコピーとあらすじで即読みに行きました。

私、短編連作の形式凄い好きなんですよ。2024年一番のドストライクと言っていいかもしれません。

アニメも一話完結型のストーリー好きで、自作もそれっぽい雰囲気出したいなと書いてはいるんです。

この作品は本当に1話完結型ですね。ネタが続くのも凄いですし面白かったです。ちょっとサブタイでどこまで読んだか覚えてないんですけど「てちょう」までを参考とします。



1 タイトル&キャッチコピー

タイトル:雰囲気がある

『りゅうりゅう、として』

一文タイトルにして作風が伝わる感じ。どことなく流れもの感のある言葉遣いで、竜払いという仕事にもかかっていますね。タイトルセンスに脱帽。

私? えっと……(目をそらす)。


キャッチコピー:世界観

『まず、無傷であること。』

タイトルと合わせて端的に世界観を滲ませてくれますね。



2 紹介文

あらすじ:手短

紹介文らしい手短な作品紹介。とはいえ世界の広がりは感じられるのでワクワクできますね。



3 ストーリー

ストーリー:どこからでもおいしい

1話完結の短編連作。なので、どこから読んでもいい。読むのもすぐに読み終わりますし、読後感もかなりいい。寝る前に1話さくっと読めるハードルの低さながらも毎話のクオリティもいい。いいとこ尽くめ。



4 キャラ

キャラ:薄味

キャラは結構印象的な人が多いのですけれど、短編連作の性質的にキャラ魅力や厚みは薄くなりがち。死語ですけど「俺の嫁」という表現をしたくなるほどハマるキャラはいませんね。ストーリーや作品の雰囲気重視であり、そういったものとは違った魅力の引き出し方をしているので薄味が悪いかというとそうでもない。この作品では間違いなく長所。



5 世界観

世界観:竜払い

ファンタジーであるものの古風という表現が似合うのですかね。こういう作品好きなので、ほんと。



6 文章

文章:ひらき

児童文学でも通じそうな絶妙な漢字のバランス。文体のきっちりさに反してサラッと読める。効率が良いと表現するのがいいでしょうか。



7 まとめ

全ての要素で作品の雰囲気をうまーくつくっている。キャラを継続的に出さない、継続的に出しながらも個性を強くしすぎない、短編連作はこういうところが難しかったりしますし、短編連作なのでスパッと切れる物語の引き出しが多くないと難しい。

凄いとしか言いようがないですね。


好きです。

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