第四話 「これからが忙しくなりそうだ」

「う、うわぁ すごい、、、」

アズは俺の家を見ると呆然とした。だろうね。なんせ俺の家は地下室つき、屋上付き、大きな庭もついている。おまけにゾンビ対策のため、触ったら感電する策もたくさんつけてある。見た目はすごいけど。

「まあとりあえず入ってよ。」

「お邪魔します。」

リビングルームにて

アズはソファーでくつろいでいて、俺はアズの部屋を作っている。

ベットを取りに、またあのデパートにいくのかと思ったら家にゲスト用の布団があったのでいく必要はなかった。 てか今更思ったけど 高3の男子と高2の女子が共同生活するのなんか変じゃね?うん。その件については触れないでおこう。

「あの、、、その、、レ、レオノっち?」 「え、なに?」

「なんというか、、その、、、」

え、なんか言いたそうじゃん。まさか魔法のことについて聞こうとしてるんじゃぁ、、、ないよね!まさか。

「い、言いたいことがあるならはっきり言いな。」

「あ、うん。ごめん。 で、レオノっちが使っていたのって、、もしかして魔法?」

ですよねえぇえ!このきかれるパターンは結局それですよねえぇ! ええい!隠すのは面倒だ!全て話そう。

「実はかくかくしかじか、、、」

説明するのに30分かかった。 「へえ〜!すごいじゃん! 魔法使えるなんてすごいよ!」

驚いてる、、というよりはめっちゃ興奮してる。彼女も異世界マニアなのだろうか、、?

「驚かないの?」

「まあ最初はね。あんなもん見たらもう疑うなんてできないよ。」

うんうん。理解が早いこの子。優秀だ。

「そういえばトラックに轢かれたって言ってたけど、あの事件の子って、レオノっちのことだったんだ!」

「あの事件?」

「10年前、中学生が子供を助けたっていうニュースだよ。その代わり中学生がひかれちゃったていう話。ほんと、災難な話だったね〜」

え?10年前のこととか覚えてんの?記憶力すごすぎ

「へ〜。親とかTVに出てた?」

「うん。あまり覚えてないけど、、確か助けた子が成金の子だったらしくて、感謝料一億円もらっていたよ。」 い、一おくうううううう!だ、だからか。以前より豪華な家になっているのは、、。

とりあえず明日はアズの日用品買いに行こう。

「明日アズの日用品でも買いに行くか。」

「 それは嬉しいけど、、ゾンビどうすんの?」

「大丈夫。そもそもあのデパートにゾンビはいなかったし、アズには結界貼っとくよ。 」

「ありがと!レオノっちって年1つ2つしか変わらないのにお父さんみたいな感じだね!」

「やめてそれ俺が老けた感じするから」 「あはは 、冗談冗談」

いや笑いすぎ!ったく。 俺はまだ清々しいイケメンの(自称)18歳だぞ。 何年後の話だそれ。

「まあ、ともかく明日に備えて早めに寝るか。」 まだ三時だが俺たちは夕ご飯やらなんやらの支度を始めた」

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