かつて描いた構想

山浦豊は色々な妄想をたくさんノートに書いていた。


たとえば島と島との間に、

しっかりしたストローのような物質で、

低価格で橋を掛けるといった構想だった。

離島とも簡単に行き来できることなどをメモに書いていた。


それどころか、

彼はホールディングスを作ることが目標だった。

彼は地域開発株式会社を江戸時代の村の区画ごとに

網羅的にネットワークを作り、

昭和の自治体ごとに支店を作り、

豊富な種類の仕事を作ることを夢見ていた。


結局、田舎に仕事が無いというのは間違っていて、

田舎にも仕事はあるのだが、

田舎には魅力的なマッチングする仕事が無いというだけだった。


特に女性的な職場が地方には不足しており、

田舎には男性的な職場ばかりで、

田舎は男性天国になってきており、

ゲイの楽園になりつつあった。


ゲイ率が高いと噂される職場が

田舎には豊富に存在していた。


豊はつまり田舎には女性的職場を作ることの必要性、

とりわけ、若い女性が働ける職場と、

若い女性が楽しめる商業施設と、

若い女性が暮らせる住宅の3点セットが大事だという

思いがあった。


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