第2話 誤解を解かなきゃ!
次の日
ちなつ「た、ただいま〜…」
ルナ「!!チナツ!!おかえりなさい!です!」
ちなつ「おとちゃんは…?」
さき「お、オトハは…バイトに行ってていないのですが…」
ちなつ「?」
ちなつ「どうかしたの?」
ルナ「そ、それがですね…」
ルナ「置き手紙が置いてありまして…」
ちなつ「それって…」
ルナ「はい…オトハからです…」
ちなつ「そ、それで…なんて…?」
ルナ「2人に合わせる顔がないので、今日は帰らないカモ…と」
ちなつ「え!!!えええ!???な、なんで…??」
ルナ「どうやら…私たちの会話を聞かれていたみたいでして…」
ちなつ「そ、それでどうして…?」
ルナ「…どうやら…オトハに勘違いをさせてしまったみたいです…」
ちなつ「か…勘違いって…」
ルナ「…」
ちなつ「…」
ちなつ「と、とりあえずっ!おとちゃんに謝らなきゃ!」
ルナ「そ、それが…オトハ…携帯置きっぱなしで行っちゃったみたいで…」
ちなつ「そ、それって…」
ルナ「…探しましょう…!2人で…!」
ちなつ「そうだね…、早いとこ謝って誤解を解かないと…!大変なことになっちゃう…!」
ルナ「そうと決まれば!ゼンはイソゲデス!すぐに準備しますデス!」
ちなつ「わ、わたしも準備するねっ!」
…………………
〜〜〜〜〜〜〜〜
みちる「…とかなんとか今頃2人で話してんじゃないの?」
かのん「みぢるぢゃん…ごべんねぇ…ふだりでいるとこおじゃばしじゃっでぇ…」
もみじ「なにを水くさいことを言ってるんですかおとはさん!」
もみじ「私たちの仲じゃないですか!!」
みちる「あんたはあんたで家に来すぎ…」
もみじ「だっ…だって…!『君恋』の続きが気になって気になってしょうがなくって…!」
みちる「あんた自分で買いなさいよ!!仕事の方も上手くいっててお金だってあるんでしょ!!」
もみじ「そ、そんな冷たいことを言わないで下さいっ!」
もみじ「べ、別に…ひとりで読んでると寂しいとか、そんなこと思ってませんからっ!!」
みちる「まぁ…いいけどね…別に…」
みちる「で、そろそろあんたも泣き止みなさいよ。」
みちる「なにがあったのかよく知らないけど、あの2人があんたに本気で嫌がらせなんてするわけないでしょ?」
みちる「たぶんあんたの早とちりよ…ったくあのバカ2人もなにしてるんだか…」
もみじ「そうですよ!おとはさん!元気出して下さい!おとはさんも良かったらこの『君恋』読んでみませんか!?これすっごくいいフレーズがいっぱいで…」
みちる「あーハイハイあんたはちょっと黙ってなさい」
もみじ「」シュン…
おとは「私…2人のことはすっごく大切に思ってるし…そんなことするわけないって頭では分かってるんだけど…」
おとは「なんか…不安で…」
みちる「はぁ…あんたのそういうとこ、ほんっと相変わらずねー…」
みちる「まぁ正直そこも可愛いんだけど…」
おとは「?」
みちる「なんでもないわ…それで、あんたはどーしたいわけ?」
おとは「私…2人に直接会って話したい…」
おとは「2人に本当のこと…聞かなきゃ…!」
みちる「そうね、あとバイトのシフト代わってあげたんだからそのことも店長にあんたの口から話しときなさいよ」
おとは「ご、ごめんね…?なにからなにまで…」
みちる「ったくどいつもこいつも世話が焼けるわねー…」
もみじ「みちる?『君恋』の3巻はどこにあるんでしょうか…?」
みちる「あんたなにしれっと続き読んでるのよ!ってかまだ3巻なの!?読むの遅すぎるわよ!!」
もみじ「き、『君恋』は一コマ一コマに伏線があって、それを感じながら読んでいるので時間がかかるんですよ!そ、それにコマ割りにも一つ一つこだわりが…」
みちる「あーもう分かったからっ!ちょっと待ってなさい!」
みちる「おとはも!せめて携帯で2人に連絡くらいしてあげなさいよ!」
みちる「書き置きしてきたんなら、今頃2人とも焦ってあんたを探してんじゃないの?」
おとは「う、うん…あっ…あれ?携帯…どこだろ…?」
おとは「もしかして…あたし、携帯置きっぱなしで出てきちゃった!?」
おとは「あ、あたし行かなくちゃっ!」
みちる「あっちょっと!!」
おとは「ごめんっ!みちるちゃん!もみじちゃん!2人ともありがとっ!今度お礼するねっ!」ガチャッ
みちる「…行っちゃった…あたしのスマホ使えばいいじゃない…」
みちる「…さっさと仲直りしなさいよね…全く…」
続く
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