ゆる〜い百合要素ありの2人の女の子が1人の女の子を誕生日に泣かせる話

こーろぎガラガラ

第1話 誕生日にサプライズしたいデス!

ルナ「ちなつさん、協力してくれませんか?」


ちなつ「もちろん!オーケーだよっ!」


ちなつ「でもいきなりどうしたの?今までも誕生日のお祝いはしてたけど、サプライズはした事ないよね?」


ルナ「それには、フカーイフカーイ理由があるのです!」


ちなつ「というと?」


ルナ「それは…オトハの泣(くほど喜ぶ)顔が見たいからです!」


ちなつ「なるほど…それ(おとちゃんが驚いて涙目になってる顔)は確かにみたいかも…。」


ルナ「そうと決まれば!今日からオトハさんに気付かれずにサプライズで渡すプレゼントの準備をしましょうデス!」


ちなつ「おとちゃんがびっくりしちゃうようなとっておきのやつを用意すればいいんだね!分かった!」


ルナ「そうと決まれば、明日の夜までオトハさんにはこのことをバレないように動きましょう!」


ちなつ「うん!絶対におとちゃんを泣かせようね!」


おとは「た、ただいま〜」


ルナ「あ!オトハ!おかえりなさいです!」


ちなつ「おとちゃんおかえり〜!」


おとは「う、うん…ただいま…。ところでさ…2人でなんの話してたの…?」


ルナ「!!い、いや!!なんでもないですヨ〜ナニ言ってるんですか〜オトハっ!オトハさんの話なんてマッタクしてないですヨ〜…!」


ちなつ「(ルナちゃん!嘘下手すぎっ!!)」


ちなつ「う、うん!最近春なのに暑いな〜って話してたの!」


おとは「そ、そう…?なら、いいんだけど…。」


おとは「(でもさっき、ドアの外で2人の会話がちょっと聞こえちゃったんだよね…。)」


〜〜〜〜〜〜〜〜

おとは視点


おとは「ふんふふ〜ん♪明日は私の誕生日だし、2人からお祝いしてもらうの楽しみだな〜♪」


おとは「ん?2人でなんか相談してる…?もしかして明日の誕生日のことかな♪」


おとは「どれどれ〜ちょっとだけ聞き耳立ててみよっと♪」


ルナ「おとは…泣…たい」


ちなつ「…確かに…それ…かも」


おとは「(んん…?なんの話してるの…?私を泣かせる…?)」


ルナ「…おとは…きづ…準備…」


ちなつ「…とっておきの…用意…」


おとは「(ええ!?2人で私のことを泣かせようとしてる!?)」


おとは「(わ、私2人になにかしちゃったのかな…!?)」


おとは「(も、もしかして…この前3人でお酒呑んだ時になにかやっちゃったのかな…ど、どうしよ…2人に謝らないと…)」


おとは「た、ただいま〜」


ルナ、ちなつ「!?」


おとは「(なに!?その驚いた顔!?)」


ルナ「ど、どうしたんですか!?オトハ!!も、もしかして今さっきの聞こえちゃってましたか!?」


おとは「い、いや…話し声が聞こえたから…ふ、ふたりでなんの話してたのかなって…」


ルナ「ナンデモナイデスヨ〜…!」


ちなつ「そ、そうだよ!なんでもないよ!」


おとは「(この2人の慌てよう…間違いない…!)」


おとは「(私にイジワルして私を泣かせようとしてるんだ…!!)」


おとは「(ど、どうしよう…2人をそんなに怒らせてたなんて…!どうしたら許してくれるのかな…?)」


おとは「あ、あのさ!2人とも!!」


ルナ、ちなつ「」ギクッ


ちなつ「あ、あー!そういえば…!明日までの課題が残ってるんだったー!」


ちなつ「ちょっと集中してやりたいから、今から出かけてこよっかなー…!」


おとは「え…それなら一緒に…」


ルナ「アーそーいえばルナも明日までにやらなくちゃイケナイコトがあるんデしたー…!」


ルナ「ちょっとだけお外で頑張ってくる、デス…!」


おとは「る…ルナちゃんも…?」


おとは「(ふ、ふたりに避けられてる…!?)」


ルナ「じゃ、じゃーオトハっ!お留守番よろしくです!」


ちなつ「ご、ごめんねっ!おとちゃんっ!」


おとは「あっ…!まって…!」


おとは「…ふたりとも行っちゃった…。」


おとは「はぁ〜…どうしよう…急に明日が怖くなってきちゃった…」


おとは「(それにしても…2人をそんなに怒らせるなんて…私、なにやっちゃったの…?)」


おとは「…はぁ。2人が帰ってきたら謝ろう…。」


おとは「…ん?2人からLINEがきてる…?」


おとは「えーと、ちなつちゃんは友達の家に泊まるから明日の夜まで帰らない…ルナちゃんも…みちるちゃんとばったり会って呑んでるから今日は帰らないカモって…」


おとは「…グスッ…」


おとは「…泣いてちゃダメだ…2人に…謝らないと…」


おとは「…とりあえず…今日は疲れたし…もう寝よ…」


おとは「明日もバイトだし…帰ってくるのはまた夜になっちゃうな…」


おとは「…」


おとは「…はぁ…最悪の誕生日になりそうだなぁ…」


おとは「…おやすみ…グスンッ…」


続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る