甘い毒でありたい。
ろーぐ
詩
私はあの人の、甘い毒でありたい。
独善の薬よりも甘美で、仄暗い道へ誘うような危険な毒。
徐々に私があの人に溶けだしていっては、私から離れられず。
内臓を蝕んでいるのを知ってか知らずかの内に、居ても立っても居られずに。
私を求め、自傷よりもましだと誤魔化せられる。
人工甘味の薬より優しく、死の暗黒へ誘う縄より明るい。
街灯に照らされた静かすぎる夜道を、二人で手を繋ぐような。
そんな、甘い毒でありたい。
甘い毒でありたい。 ろーぐ @rougue_story
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