溺愛ファンタジー
No.001『大魔法使いと奴隷少女』
とある大魔法使いは、一人のお姫様に恋をしました。
お姫様は、戦争を回避するために、隣国の王子の元へ嫁ぐことになりました。
大魔法使いは、悲しみましたが、国の平和を願うお姫様のために身を引きました。
ところが、隣国の王は、お姫様を人質に国へ戦争をしかけてきたのです。
怒った大魔法使いは、隣国へ、お姫様を救いに行きます。
そこで見たのは、変わり果てたお姫様の姿でした。
大魔法使いは、お姫様を救おうと、隣国の国王と王子の命を奪おうとします。
ところが、心優しいお姫様は、自分に優しくしてくれた王子を庇って死んでしまいます。
お姫様が王子のことを愛していたのだと勘違いをした大魔法使いは、お姫様の死の間際に、彼女の悲しい記憶だけを封印します。
お姫様は、最後に言いました。
「次に生まれ変わったら、平和な国に――」
魔法使いは、姫の亡骸を抱きしめて誓いました。
「輪廻の果てで、必ず姫を見つけて、今度こそあなたを守ります」
隣国は、大魔法使いに壊滅させられ、平和が戻りました。
でも、そこにお姫様はいません。
「私は、姫を探す旅に出ます。私の寿命は、長いから、いつかきっと姫を見つけることが出来るでしょう」
そして、長い歳月が経ちました。
大魔法使いは、長い旅路の果てに、お姫様の生まれ変わりである奴隷少女を買いました。
前世の記憶がない彼女に、大魔法使いは、師匠として接します。
少女は、大魔法使いから魔法を習いながら、少しずつ打ち解けていく。
(なんだか懐かしい)
そう思うものの、前世の記憶を知らない少女は、自分の気持ちに気が付くことが出来ません。
大魔法使いの力を使えば、彼女に前世の記憶を戻すことは簡単です。
でも、お姫様の嫌な記憶まで蘇ってしまうことを恐れて、大魔法使いは、彼女の記憶を封印したまま……少女に自分の想いを告げることが出来ない。
大魔法使いと少女のすれ違いラブストーリー。
✧ ♡ ✧ ♥ ✧ ♡ ✧
溺愛コンテストで、真っ先に思いついたストーリーです。
王道ですね。もう王道すぎて、誰でも考えつくだろうな~と思い、今回のコンテストからは外しました。
題材は好きなので、大魔法使いと少女の関係をどこまで切なく描写できるかがミソかなと。
角川ビーンズに応募するのは、ありですかね?
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