縋らずにはいられない

 私は人の善意を信じている


 だけど その善意がいつ何時でも発揮されるものだとは信じていない


 誰に対しても向けられるものだとは信じていない




 正義は基本的に仕事をしない 最も怠惰な感情だ


 だからこそ 常日頃から強く心がけたり


 ここぞというときには 奮い立たせたりしなければいけない


 それができない人間には


 正義の心なんて はなから宿るわけがないのだ




 私は人の善意を信じていない


 だけど いざというときには発揮されるものだと信じている


 大切な人のためならば 誰もが強く 優しくなれると


 信じている

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