第5話
時刻は昼下がり、教室に戻った私は、自分の席にいじめっ子の花園さんが座ってることに気づいた。
「あの…花園さん…そこ私の席…」
『え?…あー、うん…だから?』
花園さんはいつもこんな感じだ。多分、いや、絶対。私のことが嫌いなんだと思う。
嫌いならそう言ってくれれば…無理に関わらければいいのに。
「花音、あんま気にしないでいいよ。私の席で話そ」
「あっうん!わかった、ありがとう」
…何考えてるんだろ。
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