第2話 ナギの放課後
今日の授業は終わった。俺は部活動には入っていないので、そのまま家に帰るだけだ。ダイはバスケ部に入っているのでいないが莉沙は自分と同じく無所属なので、たまに帰っている。そのせいか、たまにカップルだと思われることもある。
「て言うかさ、俺たちがカップルだと思われるのあまり嬉しくないんだよな。」
「そうそう、君は咲と言う好きな人がいるのにね。まあ、あたしは全然構わないんだけどね。」
「莉沙がどうかじゃなくて、自分がどう思うかだと思うんだけどな。て言うか咲は気づいているのかな?」
「さあ?1回振ったから、もう諦めているとずっと思っているから、気づいていないんじゃない?」
「そうかな?恋バナする時はあんまり大きな声で話さないけど、本当に気づいていないのかは、本人次第なんじゃね?あとは。」
「確かにね。ちなみにあたしが好きな男子はほとんど知っているけどね。」
「莉沙が好きな人どれくらいいるの?」
「5人は知っているかな?」
「え!?結構多いな!」
俺が思っている人数とは違ったようだ。
「意外とあたしモテるのかな?わからないけどね。」
「さあ?人数多いってことは、モテるかもね。」
そんな感じで今日は帰って行った。
「ただいまー。」
帰ってきたのは、5時前。親は共働きなのでまだいない。
まずするのは、お風呂に入ること。そこから、ゲームをする。
と思ったら、ダイからライムがきた。高校はスマホの持ち込みは別に禁止されていないのでダイは持ってきている。俺は持ってきていないが。
DAI(ライムの名前)【今日はどうだった?】
NAGI(ライムの名前)【いや、進展はなし。今日も大したことしてないでしょ。】
DAI【確かにな。特に何もしてなかったしね。】
LISA(ライムの名前)【何?恋バナ?】
莉沙が会話に入ってきた。グループのチャットのため、莉沙も入っている。
NAGI【そうだよ。今日の進展について話していたんだ。】
LISA【て言うか、帰宅中の時にカップルだと思われるの、どうだと思う?ダイ?】
DAI【そうだな、青和さん的にはもし気づいてるのだったら、浮気してるって思ってるかもね。】
NAGI【もしそう思われているとしたら、謝らなくちゃな。】
そんな会話をしていた。
そんな感じでチャットしていたら親が帰ってきて、夕飯食べ、やっとゲームをすることができると思い、ゲームをしていた。
やっているゲームはFPSのレジェンズファイトだ。最近ダイが始めたと言うのでフレンド登録をし、やることにした。ちなみに莉沙はやっていないので、2人でやることにした。ラムムで通話しながら、プレイする。
「て言うか、いつ告るんだよ。」
「え?またその話?」
朝もライムもその話ばかりだ。
「そうだなー。俺がその時だと思った時かな?前回もそうだったし。」
「実際はそうなるのかな?俺の時もタイミング自分で決めていたけど。」
ちなみにダイは津風凪沙と言う名前の彼女がいる。高1の体育祭が終わったあとくらいに告ったらしい。ちなみに凪沙はバレー部に所属しているが、終了の時間は変わらないのでよく一緒に帰っているらしい。
「て言うか羨ましいなー。ダイが彼女いるなんて。」
「そこら辺は相手がどう思っているかじゃね?」
「まあ、そうなんだけどさ。だけどさ、そっちは俺の話しているの?」
「いや、全くしていないな。凪沙は青和さんの友人だし。」
凪沙は咲の友人なので正直俺の話はあまりしてほしくない。
「でも、別にナギはそこまで変じゃないし、別に悪い印象持たれてるってことはなさそうだけど?」
「でも1回振るってことは、俺の気に入らない部分があるってことなのかなって個人的には思っているけど。」
「さあ?そこら辺は本人に聞かなくちゃわからないんじゃね。俺だって、凪沙が俺好きだってこと、告るまで知らなかったし。」
「本人にそんな話しないよなー。だから、少し怖いな。悪い印象持たれてないか。」
「確かにその気持ち俺もわかるわー。だけど、そんなに悪い印象持たれってるって感じじゃないけどな。」
「まあ確かによくよく考えてみれば、もし悪い印象持たれってるんだったら、莉沙もそんな印象で俺のこと見てるもんなー。」
「あ、確かに。ナギ鋭いね。」
「いや、別に鋭くないでしょ。」
そんな会話をしながら、ゲームをしていた。
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