少女の声にならない叫びを、夏の花火がかき消していく。

周りからの嫉妬によるいじめの末、骨を折り、友達と花火大会にいくこともままならなくなった主人公の少女。

病院の屋上から見つめる花火の描写が、これ以上ないほど、哀しく綺麗に感じました。

ラスト、少女の持つ携帯に届いたメールに、思わずスクロールの手が止まりました。