5、野毛のとある喫茶店で
https://kakuyomu.jp/works/16818093073910551138/episodes/16818093073910560901
これはもうネタ一発というか、競走馬の名前が酷い、だけで押し進めた一本です。元々は馬名が酷いのは要素でしかなく、『ウイナーズサークルへようこそ』(甲斐谷忍、集英社)的な、ギャル先輩に教えを乞いながら、ついに主人公が勝利を得る的なビルドゥングスロマン風な作品になる予定でした。
……すいません、そんな大仰なものではございません。が、競馬に創作を絡めてなんやかや書こうとしていたのは事実で、実際書き始めたんですが、……オチも定まらなきゃ、同着で逆転とかよく考えたらありえんやんけ! で、捨てて、この作品ができあがりました。
さあ、というわけで書きかけの、もう続きが書かれることはないであろう冒頭をどうぞ!(暇でない人は次のエピソードまでお待ちください。大阪杯で忙しいという人はこんなの読んでないで早く買え! 私は昨日のドバイでドンフランキー押し切れず、ナミュールは買いまくったのにベルーガはスルーしたので憤慨中なのである)
よもや、このエピソードの回がこんなに長くなるとはおしゃかさまでも甘茶でカッポレときた〜!
🐎🐎🐎
最初のきっかけはスマホゲームだった。歴代の名馬の名を冠した女の子達を育成し、レースで勝利を手にするというアレ。たまたま周りに実際の競馬に詳しい奴がいたから、なんとなく馬券を買うようになった。馬券を買うのもスマホからできるのだから、お手軽なものだ。
ただ俺は下手くそだった。中穴っぽい馬や、文字通りのダークホースなんかを当てるのは何故か得意だったが、いっかな勝利に結びつかない。特にメインでやってるはずの重賞なんかはてんで当たらず、ついには「ミムラ」とあだ名をつけられてしまったほどだ。
ミムラというのは実在の騎手の名で、生きるレジェンド瀧ジョッキーの再来などといわれながら鳴り物の入りでデビューしたものの、いまだG1を取っていないことで有名だった。
そんな余談はさておき、周りも自分に負けず劣らずヘボ競馬だったのだが、ひとつ年上の先輩に「常勝センセー」と呼ばれる人物がいた。年間回収率150%はさすがに盛っているだろうとは思われたが、万馬券をたびたび獲っているという話は本当のようだった。
伝文系なのは、同じ部に所属するというのに、ほとんど顔を合わせたことがなかったからだ。いわゆる幽霊部員というやつだった。
「おー、君が噂のミムラくんかあ、よろしく」
駅前で手を振っているのはギャルだった。え、と隣の安藤を見ると満面の笑みで「センセー」などと手を振りかえしていた。
ギャルの隣にはむっつりした顔の黒一色の男がいて、それはやはりひとつ上の先輩だったがこまめに部室に顔を出す、酒井さんという人で、つまり常勝センセーはやはりギャルらしかった。
髪は金髪まではいかない明るい栗色のロング。ロングコートの下はニットワンピ、素脚にブーツという格好だった。まだ肌寒いというのに。
俺の視線に気づいたのか、センセーはニットワンピをぴらっとめくってみせた。
「安心してください、はいてますよ」
パンツ、ではなくホットパンツだったがとりあえず安心——ではなく、
「え、ほんとにあなたが常勝センセーなんですか? というか先輩?」
「そうだよ……話には聞いてるよー、なんでも真面目にシコシコ書いてるんだって、えらいねえ!」
「創作だけが真面目ってわけでもないだろ」
ぼそっと酒井先輩がいって、安藤が同意する。「そうそう、批評とか」
「あんたら、ほんと読んでる〜?」
鉄砲の形にした手を安藤から酒井先輩に向け、それから俺へと向けた。
「あ、え。読んでますよ、俺は。あ、そうそうセンセーが競馬始めたのは、いつタイムスリップしてもいいようにってのは本当なんですか?」
「敬語じゃなくていいよ。まあ、一部ほんまで一部オーバーってかんじ? まあ、立ち話もなんだし、とっとと行きましょうか!」
(未完)
いかん、引用が長いので作品について触れるの忘れてたw
カワキタサイカの何がおかしいんだ、という感想がございましたが、おかしいのはカワキタエンカです。なんだよエンカって。演説歌か、それとも杉良太郎か<それは艶歌。
S女優だけでは思い浮かばないのでサオシ(初の白馬G1ゲッター)だのナメールだの(ドバイ頑張りましたね💯)、ウォータービラビラだのやりましたが、競馬ファンごめんなさい。ところで競馬といえばつべのオススメであがってきたトランセンドがあまりにもツボすぎて、インストールだけして全然やってないウマ娘をちゃんと始めようかと思ってしまいました。
元々は脚フェチだったのに不惑を超えてから巨乳に目覚めてしまった自分が憎い!(ここらへんも書くと黒歴史になるのですが、黒歴史はもういいやw)
この項、以上!
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