きみ依存症

さくら

第1話

「あーマジで男欲しい」

ふと思ったことを親友の前で呟く。

未成年のくせに元彼 8 人。昔からかなりの恋愛体質で、少し優しくされるとすぐに惚れ込んでしまう、私の悪い所。

「みあはすぐ好きになるくせに、すぐ冷めるよね。遊びたいなら適当な出会いアプリでもやって、クズ男と遊びなよ笑。誠実な男が

可哀想」

相変わらずの毒舌には傷付くこともなくなった。というより、事実でしかない内容を受け入れる他なかったのかも知れない。

不満な表情を浮かべる私を反射させながら、出会いアプリの登録画面へと表示が変わる。

「愛 17歳 あいって呼んでください」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る