第11話 みんなでゲーム (小4)
小学生は、親にゲームの時間を厳しく管理される。
家で1、2時間もゲームをしていると、そろそろやめろと怒られるだろう。
というわけで、日中、家に親がいない友達の家にみんなで集まり、何時間もゲームをするのだ。家に誰もいない、孤児みたいな生活をしている人は重宝された。
後輩たちにもそういう友達がいたようで、僕はモンハンをやるため、後輩の1人に案内されて孤児の家に向かった。
ちょっと古いが大きめの家だった。みんなが集まるには最適の家だろう。
1階は土足で入る倉庫みたいな空間で、階段で靴を脱いで2階に上がるタイプの家だ。
2階の部屋はごちゃっとしており、大勢が集まってゲームをしている。秘密基地っぽくて良い感じの空間だ。
しばらくはそこに通い、モンハンの通信プレイを楽しんだ。
部屋には、モンハンをやっているグループ、スマブラをやっているグループ、カードゲームをしているグループ、ただ寝てるだけの人などが混在しており、みんなが思い思いに遊んでいた。
基本的に2〜4人で固まり、バラバラに遊んでいるのだが、たまに全員で外でドッチボールをしたり、鬼ごっこをしたりした。
一学年下は個性的な人が多かった。
背が130cmくらいしかなくて顔も女の子みたいなのに、声が物凄い野太い人、
力がめちゃくちゃ強くて懸垂が何回もできる人、
髪の毛を限界まで長く伸ばしてから一気に坊主にする人、
いつもぼーっとしてるが、めちゃくちゃ頭がいいらしい人。
普段同学年としか絡むことがなかったので、一学年下にはこんな人材がいたのかと、新鮮な気持ちになった。
モンハンがきっかけで、1学年下の後輩たちと仲良くなったのだった。
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