第9話 下校班その3 (小4)


下校時は、決められたルートで帰らないといけない。


しかし、僕はルールを破った。

ルートを勝手に変え、たくくんと一緒に帰るようにしたのだ。


たくくんとは家が近いが地区が違う。


帰る時のルートも、僕らの地区は学校の南門から出て反時計回りに進みながら東方向に進むが、たくくんは北門から出て時計回りに東の方向に進む。


家が同じ東の方にあるとしても、ルートを2つにすることで歩道の混み具合を調整しているのだろう。


そういう訳で、本来、南門から帰る生徒が北門から帰るのは一大事である。


思い切りのいる選択だったが、ゆずくんに対する不満がたまっていたため、北門から帰ることにした。


幸いなことに、たくくんたちは歓迎してくれた。


たくくんと、たつくんの近所に住む、てつくんと一緒に帰るようになった。

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