新卒1年目の社会人が人生を振り返る〜幼稚園児から社会人になるまで〜

第1話 幼稚園の友達と朝の日課

[幼稚園の友達]

僕の名前はマサ。今日は僕の友達を紹介しよう。

ゆうくん　マイクくん　りゅうくん　たくくん

幼稚園の時によく遊んでいたのはこの4人だ。

ゆうくんは足が速くてしっかりもの。

マイクくんは外国人だ。ちょっと顔が怖いが、運動神経が抜群でやさしい。

りゅうくんは野球一家の末っ子だ。ちょっと乱暴なところがある。なんで仲良くなったのかは覚えていない。

たくくんは家が近所で親同士が知り合いだ。面倒見が良くイケメンで、運動神経も良い。

[幼稚園の朝の日課]

幼稚園に着くと教室に荷物を置き、校庭に出る。

すると、そこではゆうくんとマイクくんが走る練習をしている。

そこに混ざって一緒に走るのだ。

「あ、マサが来た！」

「マサも一緒に走ろう！」

「うん！」

3人でスタートラインに並ぶ。

校庭の端から端までの間の直線約30mを走り、競走するのだ。

これをいつも5本くらいやっている。

なかなかストイックな幼稚園児である。

「よーい、どん！」

3人一斉にスタートを切る。

スタートと同時に2人を置いて前に出る。

だが、すぐに追いつかれ、抜かされた。

結局、毎回僕がビリだ。

ちなみにスタートは僕が合図している。

僕が一番遅いので、スタートがちょっと有利になるようにハンデをもらっているのだ。

でもいつも負けてしまう。

ゆうくんとマイクくんは勝ったり負けたりを繰り返していつも良い勝負をしている。

そして、お互いに高め合い、どんどん足が速くなっていった。僕との差は開くばかりだ。

結局、卒園まで2人には1回も勝てなかったのだった。