メアリーの成り行き
具合が悪い。
心なしの病は「あの人」を制御なくできるだけ侵略し、痙攣させた。
「あの人」はベッドに横たわる。
「その人」は嘆くだけ嘆いて「あの人」を見つめた。
その時こそが、約束と希望を受け入れる時だった。
二人が必然的に望んでいたモノ。
友情。受け入れた境界。
「あの人」は最後の言葉を残す…
「ずっと前、私はあなたの’メアリー’になると誓った...」
「いいよ。約束は守られるの。殺して。」
「その人」がすこし混乱した後、それは決められた。
「その人」は枕を手に、「あの人」を見つめる。
「あの人」は覚悟ができている様に、落ち着いてこちらを見つめている。
それで、窒息が始まった。
それが決意の内でも、「あの人」にとって、苦しくて大変だった。
そのうち、沈黙と空気の流れ。
「あの人」はこの世を後にした。
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