20

サブローさんに付き合ってくれますかと言われた。


あこにも言われてたし、私にもわかっていた。

”彼氏が居ます”という答え。

サブローさんのような優しい人なのに?


それでも男子が怖い。

私には必要ないこと。

その考えは変わらない。


嫌われてしまうだろうか。

それも仕方がないこと。

もっと答えようがあったかしら。

ほかに答えようがあるかしら。


ごめんなさい。


「ねえ、わんころも。」

わんころもは眠たそうな顔をこっちに向ける。

「嫌われても仕方がないわ」

わんころもがあくびをする。

「私にはわんころもが居るものね。」

わんころもはぐたっと横になり今にも眠りそう。


馬鹿ね。


わんころもと一緒に横になる。

うたたね。


母に起こされた。

「風邪ひきますよ!」


ちょっと頭が痛い。

風邪ひいたかしら。


わんころもはまだ寝ている。

寝息が聞こえる。

母が入れてくれたミルクティーを飲みながら

わんころもの寝顔を見ていた。


「さあ、前を向いていきましょう!」


おわり。

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ドルヲタサブロー外伝2 @nakaune

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