第9話 復讐

エラは語り始めました。

「私、虐められてとても辛かったんですよ。

貴方方は知らないと思いますが貴方方が寝た後に私に辛さのあまり泣いていたんです。だから私決めたんです。


『復讐しよう。』


けれどどう復讐すれば良いか自らが罰されないのか分からず実行できませんでした。


そんな時ある噂を聞きました。


『王子様が花嫁を探している。』

そして私気付いたんです。

『王妃になって虐められていたことを告発すれば絶対に裁くことができる。』

と。

だから私灰を被ったの。王子以外と結婚する気は微塵もないから。それから王子にどう自分を好きになってもらうか考えたの。私が綺麗で美しいのは当然知ってました。けどそれだけではダメだと思ったの。王子の隣に立つ者は身なりがよくないとダメだから。

だから私はあの人はとても優しいから私に財産をいっぱい残してくれたの。それ売ってあの青いドレスとガラスの靴を買ったの。

そして舞踏会当日、敢えてあの陳腐なピンクのドレスを破かせて、貴方方を先にお城に行かせた。

家を出たって確信した私はすぐに青いドレスを来てガラスの靴を履いた。それから少し化粧をすれば普段の私とは似ても似つかない美しいプリンセスの完成。馬車を呼んで城へ向かったの。


案の定、王子は私に釘づけ。二人だけの時間は本当に楽しそうだった。

だから私はあの場を去った。そうした方がもっと私を好きになってくれると思って。あの靴はわざと残したの。そうじゃないと会えなくなっちゃうから。


大公が屋敷に来た時、本当はすぐに履かせてもらおうとしたの。けれど、お姉様方が足を切ってまで履こうとした時は笑いを堪らえるのに必死でした。血で真っ赤に染まるのに、私がもう一方の靴を持っているのに無駄なことをしているのが面白くて。


後は貴方方の知っての通り、もうすぐ貴方方は処刑されて私の願いはようやく叶う。」

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